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嶺亜サイド
海人「さ､嶺亜も着替えてきてよ」
嶺亜「う､うん」
着替えるため､海人から渡された衣装を手に､部屋を出た｡
数分後…｡
嶺亜「着替えたから､入っていーい?」
海人「どうぞ」
恐る恐る扉を開けて入ると､海人は「おぉっ!」と声をあげた｡
海人「嶺亜､めっちゃ似合うじゃん!塾長さんも､そう思いません?」
手越「俺より可愛いかも…」
嶺亜「そ､そう…ですか…//?」
塾長にそう言われて､照れてしまう｡
先程､海人から渡された衣装は学校の女子の制服で､
ブラウスにブレザー､スカートにスクール用のソックスにローファー､
さらに栗色のストレートヘアのウイッグを着け､
軽くメイクした俺は､今どきの女子高生に変身した｡
海人「嶺亜に頼んで良かったよ｡それじゃ､始めよっか!まずは､嶺亜と塾長さん｡お互いに向いてもらっていいですか?」
手越「こうかな?」
嶺亜「(じゅ､塾長が…目の前に…//)」
ヤバい…緊張する｡心臓がバクバクしてきた…//｡
海人「いいですよ｡では､お互いに見つめ合って」
手越「OK」
塾長と見つめ合うだってぇぇぇΣ( ﾟДﾟ)!!!???
コイツ､何を考えているんだよ!
いやいや､塾長と両想いになるためだ｡逃げるな､俺!!
嶺亜「(塾長…瞳が眩しすぎるよ…//｡吸い込まれそう…//)」
海人「では､このままで｡描きまーす(^-^)!!」
えぇーーーーーっΣ( ﾟДﾟ)!!!???
おい､海人!数十分､こうしろってか!?
ずっと､塾長を見つめていたら失神するって!
何て､俺の心の声は聞こえるはずもなく､
海人はスラスラと鉛筆を走らせて描いていく｡
手越「(小声で)嶺亜､大丈夫(^_^;)?」
嶺亜「(小声で)は､はい…大丈夫です…//」
平気そうな塾長が心配してくれるのは､嬉しい｡
だけど､このままだと俺…マジで無理かも//｡
何とか耐え続け､数十分…｡
海人「描けた!もういいですよ(^-^)!」
嶺亜「どわぁぁぁっ( ; ﾟДﾟ)!!はぁ､はぁ…(ーー;)」
海人が言った途端､俺はすぐに塾長から離れて後ろを向いた｡
ヤバい…心臓が持たないっつーの…(ーー;)｡
手越「(海人が描いた漫画の下書きを見て)おっ､めっちゃ良いじゃん!俺は好きよ(^^)?」
海人「ありがとうございます(^-^)!」
手越「嶺亜も見てよ!海ちゃんが描いた下書きの漫画､めちゃくちゃ良いよ(^-^)!」
今はそんな余裕､ありません…//｡
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年6月4日 1時
