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嶺亜サイド
嶺亜「ところで､お店が閉まっていたけど､今日もお休み?」
海人「うん､定休日なんだ｡まっすーさんは､服の布や生地などを買いに出掛けちゃったんだ｡聡は､スーパーに買い物に行ったからもうすぐ帰ってくると思うよ」
前に来た時は泥棒に入られたかのように､
部屋の中が散らばっていたけど､
見違えたように片付いていて､ピカピカになっていた｡
手越「それで､俺達はどうすればいいの?」
海人「まずは衣装に着替えてもらっていいですか?」
嶺亜&手越「衣装?」
俺達がキョトンとしていると､
海人は近くのクローゼットを開いた｡
嶺亜「(な､何じゃこりゃ…(;ﾟдﾟ))」
クローゼットの中身を見た俺は､呆然とした｡
学校の制服(女子もあるし!)､ドレス､王子様の正装､着物…コスプレの衣装ばっかり!
これを俺と塾長で着ろと…?
海人「塾長は､これを着て下さい」
手越「OK!めっちゃ良いじゃん!着替えてくる(*^^*)!」
海人に衣装を渡された塾長は､
ルンルン気分で､部屋を出た｡
海人「で､嶺亜はこれね」
嶺亜「はぁっ!?何でだよ(｀へ´)!」
海人「だって､似合いそうじゃん｡塾長さんの相手の役のモデルをやってもらうから(^-^)」
嶺亜「何を言って…うん?」
俺が塾長の相手の役…?
つまり､これは俺が塾長と両想いになれるチャンス?
これを機に､塾長が俺に好意を抱くかもしれない｡
で､そんな感じになったら､
俺が告白して塾長がOKをもらい､恋人同士になる｡
まさか､海人は俺と塾長をくっ付けさせるために､
そうした…という事?
嶺亜「海人…そーゆー事?」
海人「気づいた(^^)?」
嶺亜「…海人〜!ありがと〜(*^^*)!!」
海人「おわっ!?」
嬉しくなって､思わず海人を抱きしめた｡
持つべきものは､俺の恋を理解してくれる人魚だ!
宮近とまつくに､いつか見返してやる!
手越「着替えたよ｡入っていい?」
ノックの音と共に､塾長の声がした｡
海人「どうぞ」
海人がそう言うと､塾長が入ってきた｡
嶺亜「あっ…//」
手越「似合うかな(^^)?」
海人「はい､とても!リアル王子様ですよ(*^^*)!」
海人の言う通り､王子様姿の塾長が立っていた｡
赤い燕尾服のコートに中には白いブラウスを着ていて､下は黒いズボン｡
カッコ良すぎてガン見しちゃう…//｡
嶺亜「お､お似合いですっ!塾長…//」
手越「2人とも､ありがと(^-^)」
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年6月4日 1時
