検索窓
今日:20 hit、昨日:2 hit、合計:4,831 hit

6-7 ページ24

嶺亜サイド

嶺亜「…マジで?」

海人の告白に、俺はポカンとしてしまった。

海人が少女漫画家として活動するようになったのは、

今から半年前…つまり今年の1月。

人間の世界に住み始めて、高校に通いながら少女漫画の雑誌で募集している、

漫画コンクールに応募するため、納得がいくまで描き続けた海人。

締め切りギリギリまで描きあげて、何とか完成して応募した所、

4コマ漫画部門で大賞を受賞した。

漫画家になる3ヶ月前の昨年の10月、出版社から連絡が来て告げられたんだ。

海人が少女漫画家になった事をメッセージボトルで伝えられた時は、

俺はもちろん、海人の弟である直樹、親友の瑞稀や仲間達は喜んだ。

もう、湖の底ではパーティーのように騒いでいたね(^_^;)。

なのに…海人が連載している4コマ漫画の雑誌が、休刊になるなんて(´・д・`)。

嶺亜「それで、どうすんだよ?」

海人「その事なんだけど、俺を担当している編集者さんからすすめられたのがあって。これに応募してみたら?って」

海人はテーブルの上に置いてある、1枚のチラシを取って見せてくれた。

嶺亜「海人が連載している少女漫画の雑誌とは違うな。しかも、4コマ漫画部門が無いし」

海人「担当編集者さんが4コマ漫画だけじゃなくて、ストーリーにも挑戦してみたら?って言われたんだ。編集者さんに、たまにダメ出しされるけど、少女漫画のイメージ等の評価はしているんだよね。だから俺、ラブストーリーでやってみようって」

嶺亜「海人の4コマ漫画は、ラブコメ系って言っていたな。今回もそうするの?(・・?)」

海人「純愛系にしようかなって思って。だけど、なかなかストーリー性やキャラクターが思い付かなかった。そんな時、嶺亜が絵画コンクールで大賞をとった絵画を見て、閃いたんだ」

嶺亜「俺の絵?」

海人「そう。絵画コンクールのテーマって、童話のような絵画だっただろ。童話系のラブストーリーを描こうと思ったんだよ」

いや、俺が大賞を受賞した絵、関係なさすぎ(ーー;)。

結局、テーマじゃんかよ。

海人「嶺亜。今度の土曜日、空いてる?」

嶺亜「うん。学校無いから、丸一日」

海人「なら、お願いがあるんだけどさ」



その夜、音楽塾で夕食中での事。

手越&大我「漫画のモデル?(・・?)」

嶺亜「海人の奴、モデルがいないと描けなくて困るからって、僕に依頼してきたんです(^_^;)」

海人の家に来た時の出来事を話すと、塾長と兄さんはキョトンとした。

6-8→←6-6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (7 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
7人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年6月4日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。