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コーヒー ページ4

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「おばあちゃん、何なら飲むんだろう」



とっさに走ってきたものの、おばあちゃんが何なら飲めるのか分からず、少し顎に手を置き考える。

生憎、飲みやすいスポーツドリンク系はこの暑さ故か売り切れていた。

残っているのはきっつい炭酸水やらフルーツジュースやらで、若干暑さを和らげるには不向きなものばかり。

辛うじて残っていたミニボトルのお茶を買おうと、小銭を入れてボタンに手を伸ばした。



ガコッ、という音を立てて、飲み物が落下する音。

商品を取り出そうとして軽く屈み、取り出し口を覗き込んで_____ギョッとした。




「えっ…お茶じゃないじゃん」



なんと出てきたのはブラックコーヒー。
押したボタンを間違えたのかと思ったが、確かに押したボタンはお茶のボタンだった。


…これ、どうしよう。


私はコーヒーが苦手だから飲めない。おばあちゃんも飲めない、という話を聞いたことがある。

とはいえ、こんなところに置いていく訳にもいかないから、持って帰って父親にでも押し付けようということになった。


にしても、なんでお茶が出てこなかったんだろう。普通に詐欺なのでは。

首を捻って、出るはずもない結論を追い求める。



「…業者の人が間違えたのかなあ。それか…まさか、幽霊の仕業だったり…」





「…ぶっくく…っ」



突然、背後から聞こえた吹き出すような声。


びっくりして振り向くと_____

___そこには高校生と思しき男の子が2人立っていた。


紫色のジャージ。ここにいるということは、おそらく家のすぐそばに建っている白鳥沢学園高校の生徒なのだろう。

スポーツバックにジャージという姿は、運動部で活発に動く姿を想像させた。


にしても、いきなり笑ってくるとはなんて失礼な人なんだろう。

眉を若干潜めながら、思い切って口を開いた。



「あ、あの」





「あー、ごめんなさいね。1人で幽霊の仕業…とか言ってるから、おかしくて」




そう笑った男の子は、綺麗な深い赤の髪の毛を持っていた。

もう1人の男の子は、キリッとした顔立ちの…所謂イケメン。
赤髪の男の子を睨みつけるように見ている。




「おい、いきなり失礼だろ」

「ああ、そうだね…ぶくくっ」





…なんだか、愉快な人たちに出会ってしまった。


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設定タグ:ハイキュー , 瀬見英太 , 白鳥沢   
作品ジャンル:恋愛
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すーも(プロフ) - S.Eさん» S.Eさん、コメントありがとうございます…!スランプだったんですけどめちゃくちゃモチベ上がりました!頑張ります、最後まで楽しんでくださると嬉しいです!! (2020年11月29日 9時) (レス) id: d064647486 (このIDを非表示/違反報告)
S.E - めちゃくちゃすきです…!!え…瀬見さんかっこよすぎません??白鳥沢と稲荷崎とか私得すぎて… 更新楽しみに待ってます!!無理せずに頑張ってください!! (2020年11月27日 21時) (レス) id: fd1540b68a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:すーも | 作成日時:2020年8月4日 19時

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