知らない ページ12
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「双子ねー…一方的に絡まれるんだよね、何故か。双子が全校生徒のことを認知してるってことはないよ」
「逆に全員認知してたらびっくりだわ」
私の言葉に瀬見くんがすかさず反応した。そのテンポの良さに、4人揃って吹き出してしまう。
「なんで知り合ったんだっけなあ___そう、侑の方に、ある日突然『Aさんですよね？俺のこと分かります？』って言われて」
「えーナニソレ！新手のナンパ？」
「そういうんじゃない。確かに侑くんはマジでチャラいけど…いや、治くんもチャラいわ」
「どっちもチャラいんかい」
またも瀬見くんのツッコミ炸裂。緊張していた五色くんもすっかり解れたようでよく笑っている。
あまりに楽しそうに笑うから、前に治くんに貰った侑くんの女装の写真を見せたら、3人揃って大爆笑した。
「あー…なんかこんなに笑ったの、久しぶりかも」
「俺もです」
一度は息を整えたのに、私も含め全員が思い出し笑いをしては会話が途切れる。笑いすぎて涙出てきた。前見たときはこんなに面白いと思わなかったのに。
とりあえず一旦落ち着こうということになり、深呼吸をする。ようやく落ち着いた頃には、麦茶の氷は溶け切っていた。
部屋の温度は生温く、瀬見くんの首筋にはうっすら汗が滲んでいる。氷とってくるよ、そう立ち上がろうとしたら、天童くんが突然手を上げた。
「さっきの写真欲しいナ！Aちゃん、ちょーだい！」
そう言いスマホを出してきた。某トークアプリを開いてあることから察するに、連絡先を交換して送って欲しいということなんだろう。
天童くんって躊躇がないな…なんて考えながら同じアプリを開き、天童くんのアカウントのQRコードを読み取る。
「…Sa、サトリ？」
表示されたのは聞き覚えのない名前。固まった私を見て、天童くんは少し笑った。
「そっか！名前言ってなかったネ。俺の名前、天童覚ダヨー」
そうか、サトリっていうのは下の名前か…。にしてもこの人にぴったりすぎる名前だ。
その後、なぜか他の2人とも流れで連絡先を交換した。追加された『瀬見』『五色工』に写真を送り、携帯の電源を落とす。
因みに私も瀬見くんと同様名字だけをアカウント名として使っている。漢字ではなく平仮名という違いはあるが。
そうこうしているうちに時間が経ったため、昼ごはんを食べるから帰るという3人を庭を出るところまで見送った。
…そういえば私、瀬見くんの名前だけ知らないなあ。
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すーも(プロフ) - S.Eさん» S.Eさん、コメントありがとうございます…！スランプだったんですけどめちゃくちゃモチベ上がりました！頑張ります、最後まで楽しんでくださると嬉しいです！！ (2020年11月29日 9時) (
レス) id: d064647486 (このIDを非表示/違反報告)
S.E - めちゃくちゃすきです…!!え…瀬見さんかっこよすぎません？？白鳥沢と稲荷崎とか私得すぎて… 更新楽しみに待ってます！！無理せずに頑張ってください！！ (2020年11月27日 21時) (レス) id: fd1540b68a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すーも | 作成日時：2020年8月4日 19時
