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臣「お、噂をすれば蘭から電話だ。」

幸「ほんとに本気で言ってんの?恋人って」

天馬「同姓同名とかじゃなくてか?」



2人の疑いの目を真摯に受け止めながらまたまたさも当然のように



臣「?ああ。」


なんならお前らが電話でてみるか?と促されるまま臣のスマホを眺める2人。




天馬「お、おう。」




持っていたトレイを置いてくると言ってキッチンに戻っていった臣を見送り、2人は顔を見合せた。



幸「…とりあえず電話も鳴ってるし出てみよう。」

天馬「おまえこいつの声知ってんのか?」

幸「もちろん。たまにライブやってるしねインステで。」




2人で目を見合せ、幸が通話ボタンをタップする。


そこから聞こえるであろう声に2人は耳をかたむけた








『もー!臣くん!!電話は早く出てっていっつも言ってるでしょ!!!』



幸「…ほんとに蘭さんだ。」

天馬「まじかよ!!?」

『んん?臣くんの携帯だよねこれ。さすがの私もかける宛は間違えないと思ったんだけど…』



臣「ああ。俺の携帯だから大丈夫だぞ、蘭。」

『あー!臣くん!!よかったー!』

臣「はは。ごめんな出るのが遅くなって。」

『うん別にそれはいいんだけど、さっきの声だーれ??』

臣「ああ、前話した劇団の劇団員の奴らだ。」




あーね!!と電話にもかかわらずなかなか大きな声

相変わらずだな、と優しく笑う臣。




天馬/幸「こいつらまじだ……」





幸せそうな雰囲気をまとう2人を目の前に、
この2人は心身ともに枯れているようだった。






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作者名:麗華 | 作成日時:2020年3月22日 21時

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