【黒子のバスケ】帝光中バスケ部、強襲GO！【女主】

第16Q さつきの弁当と男前 ページ18

さつきから弁当を受け取り、中身を開くと

きっと来る〜きっと来る〜
そんなBGMが聞こえてきたような気がした。

なんだ、ぐっろい。無理。
征くんが露骨に眉間にシワを寄せた。

臭い。なんか視覚的にも嗅覚的にも衛生面的にもおいて、体に良くない。

だけどさつきを傷付けたくはない。

どうするべきか。

「やっぱ...美味しくなさそう...だよ...ね」

さつきが少し俯いて手元を見る。
そこには多数のカットバン達が巻かれてあった。

それにハッとし、すかさず大輝とアイコンタクトをする。

「「頂きます。」」

二人同時に手を合わせる。

「え.....？」

そう言って私達を見るさつき。

なるほどな、という表情で自身の弁当を食べながら私達を見る征くん。

...まずい...けど、なんとか食べてあげたい。

休息としてお茶を一気に飲む。

箸をもう1回掴んで、中のものを掻き込む。

「ん。」

食べ終えたよ、というポーズでお弁当を風呂敷で包む。

大輝も食べ終わったみたいだ。

そしてフォロー。

「美味かったけど、ちょっと量が多いな。
あと、明日からは学食にしようと思ってるからごめんな。
でも、またいつか食べさせてくれよ。」

そう言ってさつきの頭を撫でた。

大輝も

「まぁ見た目よりはいいんじゃねえの？
俺も明日から学食にすっけど。」

そして二人でクラスを出ていく。

...そして廊下で

「うげええええええ！！」
「おい、もうちょいでトイレ、だぞ...
あぁぁぁぁぁ」

二人して吐いた。

周りの人が悲鳴をあげる。

「藍原！！青峰！」

その言葉が聞けたのを最後に、私達はマヌケな表情で気を失った。(と思う)

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