光華祭(6) ページ38
慌てて洞窟からでる。
夜空を見上げると、そこには幻想的な光景が広がっていた。
華だ。
光の華だ。
赤、黄色、緑……
色とりどりの華が咲いては消え、また咲いては消えてゆく。
『きれい……』
ﾗｶﾑ「そうだな。今日はいろいろあったけど、最後にお前と光華を見れてよかった」
『私も、初めての光華がラカムと一緒でよかった』
ﾗｶﾑ「そうか。……なあ、いいか？」
ラカムはそう言うと、左手を私の肩に乗せ、右手を頭の後ろに回してきた。
『え？ちょっと、こんなところで』
ﾗｶﾑ「いいじゃねぇか。誰もいないんだし」
『それはそうだけど……。いや、でも待っ…んん』
抗議も虚しく塞がれる唇。
抵抗を試み離れるも、グッと引き戻されてしまう。
口の中に広がる少しタバコくさい匂い。
でも私はこの匂いが好きで、ラカムがいるって安心できる。
息がだんだん苦しくなる。
このまま死ぬのかも……
でもそれはそれで幸せかな。
回らなくなってきた頭でそんなことを考え出した時、
『ふはぁっ、はぁ、はぁ……』
唇が離され、酸素を取り込もうと身体の中に一気に空気が入ってくる。
……まじで死ぬかと思った。
ﾗｶﾑ「わりぃ、大丈夫か？」
『な、なんとかね。……って、待ってって言ったでしょ！』
ﾗｶﾑ「いやぁ、悪かったって。その、光華とお前を見比べてみたらよ、お前の方がきれいだなって思ってつい」
『なっ!?何言ってんの!?目、大丈夫？』
ﾗｶﾑ「んー、そうだな。確かに俺の目は節穴だったようだ」
『そりゃそうでしょ。どう見たって絶対光華の方がきれ……』
ﾗｶﾑ「お前はきれいと言うより、ガキみてぇで可愛いもんな」
『だ、だから可愛くな……って、ガキみたいってどういうこと!?』
ﾗｶﾑ「おっと、やべぇ。逃げよ」
『あ、ちょっと！ラーカームー!?』
逃げるラカムを追いかけながら思う。
来年も再来年も、そのまた次の年もずっと、こうして笑ったり喧嘩したりしてラカムと一緒にいられたらなって。
それと、赤くなった顔を見られなくてよかったなって。
END
これからの「キミとボクのミライ」2017年９月号→←光華祭(5)
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おねたん(プロフ) - さみどぅさん» 依頼ありがとうございます！気づくの遅くなってしまいすみません汗。気長に待っていただければと思います。いつ書けるかわかりませんが、気長に待っていただければと思います。 (2018年1月24日 15時) (
レス) id: 6c9f08e392 (このIDを非表示/違反報告)
さみどぅ - ヴァイトでヤンデレ的なのお願いします！ (2017年12月31日 1時) (レス) id: b2b634aab7 (このIDを非表示/違反報告)
おねたん(プロフ) - ルイ＠ノア様難民さん» コメントありがとうございます！ノアですね。了解しました！主人公の設定など他に細かい要望がありましたら、またお気軽にコメントください(*^^*) (2017年5月17日 20時) (レス) id: 2c9bf7c336 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ＠ノア様難民 - グラブルの小説の中でも四騎士さん達のが多いので、ほかのキャラのを作って頂けるのはありがたいです！！ノア様をお願いします！全く来ないので… (2017年5月17日 16時) (レス) id: 69e2a48ede (このIDを非表示/違反報告)
おねたん(プロフ) - 桜花さん» コメントありがとうございます！アルベールですね。了解しました！一応少なくとも３月まではお休み宣言しているので、遅くなってしまうことをご了承くださいm(__)mまた、何か夢主の設定や、こんなシーンが欲しいなど細かいご要望があればお気軽にコメントください(*^^*) (2017年2月25日 8時) (携帯から) (レス) id: 4aa020d7ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おねたん | 作成日時：2016年9月18日 20時
