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トイレに化粧を直しにいった志保を見て、
中ちゃん先輩ははぁ、と大きくため息をつく。




「??」

「あ、いや。志保いい女になったなってな。」

「・・・・中ちゃん先輩、志保と付き合ってたよ・・・ね?」

「ああ(笑)いつの話(笑)」

「あぁ、いや、そうだったよね?」

「うん、上京する時に別れちゃったけどさぁ、すっげーイケメンの美容師の旦那捕まえて、腹立つわっ(笑)」

「あーうん、そうね(笑)」

「・・・・流れてんだよ、ずっと。でも、俺思ったけどな、」

「??」

「流れてよかったんだ、だからよねとAはもう一度やり直せる。」

「間に合うかなぁ・・・。」

「俺と志保みたいにはなるなよ。」

「・・・・中ちゃん先輩、引きずってんな。」

「うっせ!(笑)」




志保が帰ってきて、病院からふたりが帰る。

駅へ向かう中ちゃん先輩と、

旦那さんが迎えに来てくれていた志保の背中を見つめながら、





遠いそらの下にいるよねくんに会いたいと強く思った。







次の日、よねくんが来て、

病室の扉を開けるなり、
私を見て、Aだって笑うんだ。


その顔を見るだけで、

嬉しさも切なさも、

全ての思いがぐちゃぐちゃになって泣きながらよねくんに抱き付いた。




「生きててよかった、」

「うんっ・・・・。」

「また会えて、Aに触れられて、よかった。」

「うんっ・・・、」

「東京へ戻ってきたらさ、」

「うんっ・・・、」

「今度こそ、俺の隣でずっと笑ってて、」

「うんっ・・・、」

「好きだよ。」

「私もっ・・・よねくんが、好きっ・・・、」





嬉しそうに笑うよねくんを見て、

あぁこれでよかったんだって、



あの日の自分に教えてやりたい。






遠回りはしたけど、


道はちゃんと繋がってるよって、

epilogue→←・



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いろは(プロフ) - こはるさん» ありがとうございます!嬉しいです(><)また更新した時は見てやって下さい! (2020年11月30日 21時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
こはる - 気になる展開で更新されるのをいつも楽しみに読んでました。これからも応援してます! (2020年11月30日 19時) (レス) id: 4c38d7235d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いろは | 作成日時:2020年11月10日 20時

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