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「ね、・・ん、」
「A。」
よねくんが私の手を握ってる。
これは夢だ。
「よね、・・く・・。」
「ここにいるよ。」
涙腺が緩む、
名前を呼ぶ度に、貴方が呼応する。
愛してる、愛してる。
ずっと、
「A、よかったっ・・・・、」
段々と目の前にいるよねくんがはっきりとこの目に写り始める。
「ゆめ・・・？」
「夢じゃないよ。A、」
私の頭を撫でるその手が、
昔と変わらず大きくて優しかった。
涙腺が緩む。
嗚呼、
生きていたのか。
頭を寄せて、ただ静かに私を抱き寄せる仕草を見せるよねくんが、
ここにいることが信じられなくて、
どうして、と聞くと彼は、
どうしてだろうね、と優しく微笑むのだ。
そして、
「A、好きだよ。」
と愛を囁く貴方を見て、これが夢じゃなくずっと続けばいいと、
確かに思ったんだ。
次に目が覚めた時、家族や疎遠になっていた志保、
中ちゃん先輩までお見舞いに来てくれた。
よねくんは忙しい身で一旦東京へ戻ってしまったが、
また来るよ、って私の頭を撫でて行った。
「A、本当によかった、、」
「志保から連絡もらった時は冷や汗かいたわ、」
「私、ずいぶん眠ってたよね。」
「うん、もう3ヶ月くらいかな・・・流石に怖くなってさ・・・ダメ元でひろに連絡とって、」
「うん、それで俺がよねに連絡した。会ってやれって、あいつもずっと後悔してたからさ、」
「よねくんが・・・？」
「うん、ずっと後悔してたよ、Aが画家として成功してからも何回も個展見に行ってたわ。」
「・・・・・・そっかぁ・・・、」
「泣かないのっ！(笑)」
「・・・・愛されてたなぁ・・・、」
「愛されてるよ、ずっと。高校からよね先輩はAのこと溺愛だったじゃない！なのに・・・、」
「うん、そうだよね、」
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いろは(プロフ) - こはるさん» ありがとうございます！嬉しいです(><)また更新した時は見てやって下さい！ (2020年11月30日 21時) (
レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
こはる - 気になる展開で更新されるのをいつも楽しみに読んでました。これからも応援してます！ (2020年11月30日 19時) (レス) id: 4c38d7235d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いろは
| 作成日時：2020年11月10日 20時
