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帰りは中ちゃん先輩と帰ると言った志保を見送る。
持ちっぱなしだった屋上の鍵をサクちゃんに返して、

下駄箱へ降りると、よね先輩が下駄箱の所で携帯を見ながら立っている。




(スタイルよすぎか!絵になるな・・・ほんと・・・)





そう思いながら見つめていると、
よね先輩が顔を上げた。





「A、」

「うん?」

「待ってた。」

(待ち人私だったー!///)

「CDショップ寄って帰ろう。」

「うん。」




よね先輩と並んで歩く。

よね先輩の方が身長が30センチ近く大きい。
足の長さだって全然違うのに、私の歩幅にゆっくり合わせてくれる。


時折、私の話を少し屈んで耳を向けてくれるのが、
くすぐったいほどに愛おしく思った。




(そういうとこに惚れたんだろうな・・・かっこいいもんね。)






だけど、実感はまるでない。

そう言われてもどこか他人事だ。





「A、最近のおすすめある?」

「うーん・・・。」(最近のおすすめと言えば米津玄師です。なんて口が裂けても言えないよね。何流行ってんだろ、この時代。)

「BUMPの新曲は聞いた?」

「あーうん!聞いたよ!」(2008年って何でたっけ?ツアーやってた?)

「B面ばっかりなのに名曲揃いでやばい。」

(present from youか!!)「どれが好き?」

「んー銀河鉄道とか好き。」

「わかるよー!」

「Aは?」

「夢の飼い主かなー昔から好きなんだよね〜。」

「昔って(笑)4年くらい前だよね。」

(そうか、この時は、そうなのか、米津さん。私の中では15年くらい前の曲なんですよ・・・)「だ、だよねー(笑)」




CDを適当に見繕って、
CDショップを出る。


米津さんとは初めましてなはずなのに、
隣にいて心地よいと思ってしまう。



「じゃ、Aまたね。」

「うん、また。」





こんな風に日々を送っているけれど、

私は一体何者で、

ココに居ていいのか、自問自答してしまうよ。






貴方の隣が心地よすぎて、私はずっと夢を見ていたいと思う。

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いろは(プロフ) - こはるさん» ありがとうございます!嬉しいです(><)また更新した時は見てやって下さい! (2020年11月30日 21時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
こはる - 気になる展開で更新されるのをいつも楽しみに読んでました。これからも応援してます! (2020年11月30日 19時) (レス) id: 4c38d7235d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いろは | 作成日時:2020年11月10日 20時

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