●俳優 m.s ページ7
「お疲れさん〜。」
警戒なステップでスタジオに入る。
仲の良い気心知れた歳の近いバンドメンバーに囲まれて、今日はライブのリハーサル。
外でiQOSを吸いながらぼーっとしていたギターの彼方の肩を叩くと、
彼は、おー。と気の抜けた返事をした。
「何してん？」
「え？iQOS吸ってる。」
「喫煙室で吸ったらええやん。」
「んー…あ、大将、中入ってていいよ。」
「え？あー…。」
何やら考えている彼方とバッチリ目が合う。
彼方は俺と視線を逸らして笑った。
「何か、隠してるやろ？(笑)」
「え？は？なんもねーよ(笑)」
「彼方、わかりやすすぎんねん。」
「え？(笑)」
彼方が笑って誤魔化そうとした時、一台の車が駐車場に入った。
見覚えのある黒のランドクルーザー。
降りてきた人物を見て彼方はため息をついた。
「え！やだ！だーすーいるじゃん！！」
「A〜♡おいでー」
大きく手を広げると嬉しそうに腕の中に飛び込んだ彼女。
彼方の双子の妹であり、俺の親友でもある。
「もしかして会わせたなかったんやろ？」
「そうなの！絶対、中に入るな！って言われてた(笑)」
「お前ら一緒になるとうっせーんだよ。」
「ひどくない！？私とだーすーは一心同体だし！」
「そうやで、俺らの絆は誰にも邪魔できんもんなー。」
顔を見合わせて笑うと、彼方は大きくため息をついた。
「俺より、大将の方が双子感強くね？」
「「確かに！」」
「だーすー今度一緒に遊びに行こう。」
「ええよ。どこ行きたい？」
「おい、A。大将は忙しいんだから、無茶させんなよ。」
なんだかんだ優しい彼方に嬉しくなるが、目の前の大親友を甘やかしてしまいたくなる。
「だーすーとUSJに行きたい！」
「ええなー！楽しそうや！」
「うわーい！」
約束ね。って笑う彼女をもう一度抱きしめる。
彼女も俺の背中に手を回してそして、ゆっくり離れた。
不思議やな。
恋とも違うそんな感覚。
目の前の君がただ、ただ幸せでいてほしいと、いつも願ってやまないんだ。
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いろは(プロフ) - とろろのすけさん» ありがとうございます！現在、執筆中です(^^) (2020年1月29日 11時) (
レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
とろろのすけ(プロフ) - 玄さんの長編もっと読みたいです、、！ (2020年1月28日 22時) (レス) id: 70d96213e6 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - なさん» ありがとうございます！また検討してみます(^^) (2019年12月2日 14時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - 楓さん» ありがとうございます！また、まるさんかくしかくの方に短篇はアップさせて頂きます(^^) (2019年12月2日 14時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
な - またGENさんの長編が見たいです、、 (2019年12月2日 14時) (レス) id: 9d378c9bf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いろは
| 作成日時：2019年6月18日 23時
