● k.y ページ3
新作の打ち合わせと称して彼女の家に転がり込んだ。
彼女は「玄師くんとふたりきり久しぶりだなぁ、」なんてまったりした回答をくれる。
襲われるとか、そういう考えほんと、一切ないんだもんなぁ、この子。
適当に作るね、なんてパパッと料理を作ってしまえる所も、好きだったりするが、
彼女は大したもん作れないから、と口癖のように言う。
食事を終えて一息した頃、今日の金曜ロードショーみたい映画だったなんて思いながら、人の家のテレビを操作する。
チャンネルを合わせた所で、いつもなら何も言わないAが慌てたように俺の元にきた。
「ちょっ、玄師くん！待って！」
「ん？」
「ごめん！今日見たいテレビあるの！」
「え？」
「ごめん！ほんと、今日だけは譲って！！」
「俺もこれ見たいんだけど。」
「いや、わかるよ？この映画、私も気になってたけど、ごめん、今日のこれは譲れない！！録画できないの〜！！」
お願い、お願い、と珍しく頭を下げるので、
リモコンを渡すとCSチャンネルをつけてチャンネルを設定する。
画面に映ったソレを見て、俺はげんなりした。
「え。何でコレ？」
「え、テレビの大画面で玄師くん拝みたいでしょ？」
「嫌。」
「お願い〜！」
Aのお願いには弱いけど、何が悲しくて自分のMV特集なんか見ないといけないのか、誰か説明してくれないだろうか。
「自分で自分見るの嫌。」
「楽しみにしてたのー！」
「YouTube!で見なよ。」
「いや〜テレビで見たいの〜！」
「はぁ、本人が目の前にいるってのに、」
「ふふ。不思議だよね。私にとって、玄師くんって一緒に仕事し始めても、変わらないなぁ、ずっとファンだと思う。」
そうやって、目を細めて愛おしそうにそう言う君を見たら、折れるしかない訳で、言っとくけど、これに小一時間付き合うんだから、この後、一緒に映画見てくれないと許さないからね。
多分、君のことだから、この後、一緒にビール飲みながら見ようね、って笑うんだろうけどさ。
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いろは(プロフ) - とろろのすけさん» ありがとうございます！現在、執筆中です(^^) (2020年1月29日 11時) (
レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
とろろのすけ(プロフ) - 玄さんの長編もっと読みたいです、、！ (2020年1月28日 22時) (レス) id: 70d96213e6 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - なさん» ありがとうございます！また検討してみます(^^) (2019年12月2日 14時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - 楓さん» ありがとうございます！また、まるさんかくしかくの方に短篇はアップさせて頂きます(^^) (2019年12月2日 14時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
な - またGENさんの長編が見たいです、、 (2019年12月2日 14時) (レス) id: 9d378c9bf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いろは
| 作成日時：2019年6月18日 23時
