○04 g.y ページ14
目の前の金髪を眺めながら、ミルクティーをひとくち。
甘くないそれを飲みながら、小瓶から角砂糖をひとつミルクティーの中に落としてみる。
みるみる溶ける角砂糖を眺めながら、
目の前の彼の話は右から左へと流れている。
「おまえ、聞いてんのかよ！」
「え？あーうん。玄くんまつ毛長いし、目ぱっちりで可愛いよね。」
「そんな話してねーわ！！」
「玄くんがかーわいい話じゃないの？」
「何で俺が俺の可愛い話する訳？お前バカなの？」
「いや、バカじゃないです。相変わらずかわゆいと思った。」
「一応、俺先輩ね？」
「あーうす。」
「お前はほんとに敬う気持ちを知らないでしょ！」
「え(笑)まーさんとか、シンさんとか滅茶苦茶敬語ですよ(笑)」
「人見てんじゃねーよ。」
うふふ。なんて笑って誤魔化すと、少し不機嫌な玄くんの顔。
いやいや、不機嫌でも女の私より可愛いってなんなんやろ、この人。
コーチジャケットを貸してもらったあの日。
結局家まで着て帰ってしまったため、
本日返すのを口実にデートしている訳だ。
この可愛い彼と、
「玄くんと私ってさー。」
「ん？」
「横歩いとったらどっちが女に見えると思う？」
「は？俺、そんな女子じゃねーから。」
「いや、可愛いんやもん。」
「全然嬉しくねーわ！」
「あ、玄くん今日のデートコースはですね。」
「話聞け！」
「新しいレコード屋さんに行きたいです！」
「あ、それ俺も思ってたわ。」
「ふふふ〜レコード漁りしよ〜。」
「好きね。」
「え？好きよ？」
じゃぁ、決まりね。と店を出る。
スマートに会計済ませちゃう所はやっぱり先輩だなーとか男の人だなーなんて思ったり。
「はい、じゃ、行くよ。」
「はい、隊長！」
「もうツッコむのもめんどくせーから。」
なんて悪態つきながらも、自然と手を繋いで引っ張る玄くんは、
やっぱり、イケメンだなあ、とか男だなあ、なんて冷静に分析してしまう。
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いろは(プロフ) - とろろのすけさん» ありがとうございます！現在、執筆中です(^^) (2020年1月29日 11時) (
レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
とろろのすけ(プロフ) - 玄さんの長編もっと読みたいです、、！ (2020年1月28日 22時) (レス) id: 70d96213e6 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - なさん» ありがとうございます！また検討してみます(^^) (2019年12月2日 14時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - 楓さん» ありがとうございます！また、まるさんかくしかくの方に短篇はアップさせて頂きます(^^) (2019年12月2日 14時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
な - またGENさんの長編が見たいです、、 (2019年12月2日 14時) (レス) id: 9d378c9bf2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いろは
| 作成日時：2019年6月18日 23時
