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数日後、UDIには、町田さんのご遺族が来ていた。
解剖したミコトと一緒に、自分も町田さんの遺族の方と話がしたいとロクは、
説明に参加していた。
ビルの中でプロジェクターにより起こった発火事故。
狭い室内の酸素を使い切った炎は、沈下状態になり、
そこへやってきた町田さんが、発火場所だったラウンジのドアを開けたことで、
酸素が流れ込み、
小さなバックドラフト現象を起こした。
その爆発で後ろに吹き飛ばされ、階段の柵で頭を打ち付け、後頭部を骨折。
しかし、目が覚めた町田さんは、中の人たちを助けるため、
背負い搬送縛りで中の人たちの救助を試みた。
幸い、11番さんこと高瀬さんだけは、外へ逃がすことができたものの、
家族同然に一緒にいた人たちは、ラウンジが火の海になり、通ることができずに、
上へと登り、そこで救助を待つことに、
そして、
‟助けがこないまま、全員が焼死した。‟
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「ろくでもない息子か・・・、」
大事に抱えた箱を、そっと目の前に差し出すと、
やしきサンは、複雑そうな顔をしたが、
そっと手を伸ばした。
「大事な人に、置いていかれた後に、どうして自分は生きてるのか、と考えたことがあります。」
「・・・・答えは見つかったかい？」
「いえ、今も、ずっと正解がわからないまま、彷徨い続けてるところです。」
「そうか、」
「でも、亡くなった後、迎えてくれる家族がいて、おかえり、って言われる場所があって、それが凄く幸せなことなんだと、最近になってようやくわかった気がします。」
「・・・・うん、そうだな。」
「やしきサン。」
「ん？」
「きっと、帰ってこれて喜んでると思います。奥さん。」
「そうかなぁ。」
「一番好きな人といつまでも一緒にいたい。そう思ってするのが結婚で、亡くなってからも一緒に暮らせる家が、お墓なんだと思います。」
そういうと、やしきサンは、静かに笑った。
私がいなくなった後やしきサンは、
「美代子、おかえり。」
と声をかけて、いつまでも骨壺に頭を当てていた。
まるでそれは、
帰ってきた奥さんを抱きしめているようだった。
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いろは(プロフ) - 青龍 葵さん» 温かいお言葉ありがとうございます。ドラマついに終わってしまいましたね、、この作品もラストスパートです。最後まで読んで頂けたら嬉しいです！ (2018年3月17日 8時) (
レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - あっという間にドラマ終わっちゃいましたが、どのような最後（完結）になるんだろう？姉からの手紙を読んで気を失ったのかな？とか思いながら、まだまだ完結は先かと思いますが無理のない程度で頑張って下さい！更新、楽しみにしてますｗ (2018年3月17日 3時) (レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - りなさん» ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！最後まで頑張るので、また見に来て下さい(^^) (2018年3月5日 0時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
りな - うわーー！！！夢主のせつない気持ちがすごく丁寧に書かれていてとても心が折れ締め付けられる思いです。。。これからどうなるのかとても気になります！更新大変ですが頑張ってください！！ (2018年3月5日 0時) (レス) id: 8a0990f49a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いろは
| 作成日時：2018年3月4日 22時
