・ ページ5
やしきサンなる人物の家に着くと、そこはゴミで溢れかえっていた。
「うわ、どしたの、コレ。」
「説明は後で！」
中に進むと、縁側では所長とやしきサンと呼ばれるおじいさんが将棋を打っていた。
「神倉さん、消防局に連絡してくれませんか？火災現場の写真全部見たいんです！うちに来てるの、遺体周りの写真だけで、でも、消防が撮った写真全部調べればヒントが写ってるかもしれない！
ろくでもない息子、生き返らせることはできないけど、でも、罰で死んだって思われたままじゃ、町田さん帰っても肩身が狭いです。」
「わかりました。すぐ、電話します。」
ロクの言葉に所長は席を立って、消防局に電話をかけに行ってくれた。
「僕、若いのに、所長みたいなこと言うね。」
必死なロクの姿を見て、やしきサンは、そう言葉をかける。
話を聞くと、このゴミ屋敷の住人やしきサンは、
奥さんとゴミの分別で喧嘩して、
奥さんが出て行ってしまったらしい。
その矢先、奥さんがくも膜下出血で倒れ、
亡くなってしまった。
小銭入れしか持ってなかった奥さんの身元を割り出すまでに3カ月かかってしまい。
やしきサンは、骨になってしまった奥さんの受け取りを拒否しているらしい。
「・・・・・どこかで生きてるって、今でも信じたいですよね。」
「・・・・わかっちゃいるんだけどな。俺も、あんま意地はっててもしょうがねぇと思ってさ、所長が将棋に勝ったら骨受け取ってやろうと思ってんだよ。」
「そうなんですね。」
「ところで、嬢ちゃんも、所長の部下かい？」
「そうです、あ、申し遅れました、法医解剖医、市ノ瀬Aと申します。」
「あぁ、でもよぉ、お宅の所長、弱いんだよ。僕どうする？嬢ちゃんでもいいけどよ？」
「え、あー私、将棋はでき・・・「俺、勉強したくない時、めっちゃ将棋やってました。」
ロクが所長の代わりに将棋を指す、
ネットゲームでやっていたというロクの言葉に、
ゲームと一緒にすんじゃないよ、とやしきサンは、呆れたが、
ロクの打つ、将棋に、少し驚いていた。
ロクが何手か打ったところで、所長が戻ってくる。
「久部くん！市ノ瀬さん！話通したからいってらっしゃい！」
「いってきます！やしきサン、またやりましょう。」
「うん。」
「気を付けてな、市ノ瀬さん、頼みますよ。」
「了解です！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 459人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いろは(プロフ) - 青龍 葵さん» 温かいお言葉ありがとうございます。ドラマついに終わってしまいましたね、、この作品もラストスパートです。最後まで読んで頂けたら嬉しいです！ (2018年3月17日 8時) (
レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - あっという間にドラマ終わっちゃいましたが、どのような最後（完結）になるんだろう？姉からの手紙を読んで気を失ったのかな？とか思いながら、まだまだ完結は先かと思いますが無理のない程度で頑張って下さい！更新、楽しみにしてますｗ (2018年3月17日 3時) (レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - りなさん» ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！最後まで頑張るので、また見に来て下さい(^^) (2018年3月5日 0時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
りな - うわーー！！！夢主のせつない気持ちがすごく丁寧に書かれていてとても心が折れ締め付けられる思いです。。。これからどうなるのかとても気になります！更新大変ですが頑張ってください！！ (2018年3月5日 0時) (レス) id: 8a0990f49a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いろは
| 作成日時：2018年3月4日 22時
