檸檬３

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(あいつ、どっかで見たことあんな・・・。)




六郎の位置をカップルアプリで突き止め、
現在公園で男と話している六郎を見つけた。





(私は、探偵なのか・・・、)





六郎は、スマホで写真を見せながら、
男に迫っていた。






「この4つの殺人事件、共通点は、若い女の被害者ってだけです。どうして同じ犯人だって思ったんですか？」


(え、ちょっと待って、４つの殺人事件って何・・・？若い女の被害者・・・？)


「記者の勘。」


(やっぱり・・・・内部の人間って、ロクだったか・・・、)


「強いて言うなら、どの被害者も人生の転機を迎えてた。」









人生の転機・・・？


姉さんは、結婚っていう転機を迎えてた。




だから、狙って殺したってのか・・・？でもそんなこと犯人にどうやってわかる？





ていうか、この男、何者なんだ・・・、








六郎が男を追い詰める。


男は橘芹菜を殺したことを否定し、

凶器もウチにはない、と言った。







「ボツリヌス菌は、家庭でも発生します。」







ロクの声に、男は、バカにしたように笑う。






「UDIも大したことねぇな！」






どういうことだ、
こいつ、まるで








(死因を知ってる・・・？)







私が動揺していると、
男は、ハッキリと、






「‟B‟はもうやった！」





とそう言った。









B・・・？

どういうことだ。





すると、男は、ABCDE〜♪とあの有名なアルファベットの歌を歌う。





「Fがなんですか、」





六郎がそういうと、




「中堂先生に伝えとけ、早くしないと間に合わねぇぞ。」









と、男はそう言って、ロクの元を去った。








どういうことだ。
なんなんだ、あの男。

なんで、六郎は、あの男と関わりがある？









「F・・・・か、」

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