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毛利さんたちも帰り、所長室には、夕子さんとロク、私とミコト、そして所長が集まっていた。
「赤い金魚が正式な証拠と言えないって言うのは・・・？」
「あの証拠はね、系さんや私が独自に調べたものだから、正式なルートで手に入れてないの、」
「でも、中堂さんの恋人の遺体は司法解剖したんでしょ？その時の写真なら正式な証拠じゃん。」
「姉さんの遺体を、解剖したのは、系さんだから、」
「え？ちょっと、待って・・・、」
「東海林、中堂さんの恋人は、Aのお姉さんなの、」
「え、そうなの！？ごめん、私、何も知らなくてっ・・・」
「いいんです。夕子さん。当然です。言ってなかったですから、」
「夕希子さんの最初の鑑定は不採用になったんです。」
所長の声に、みんなが所長を向く。
「8年前。夕希子さんの他殺体が運び込まれたのは、中堂さんが働く日彰医大の法医学教室でした。」
「え・・・。」
夕子さんとロクが顔をしかめる。
「系さん、何も言わずに解剖しちゃったんです。」
「自分の手で犯人の証拠をつかむために、そのせいで恋人を殺した容疑をかけられ、中堂さんの鑑定書は不採用となった。」
「あの人、あの時は、恐ろしいくらい冷静でしたからね。」
「Aも、その場にいたの？」
「うん、そうです。」
「別の法医解剖医が行った鑑定では口腔内の写真は撮られませんでした。」
「口内炎くらいじゃ写真撮らないもんね・・・。」
結局、私たちに今できることは、
殺された橘さんのご遺体の死因の究明をすることだけだった。
「やけに、冷静だね。」
会議が終わってからミコトが私を呼び止める。
苦笑いを零すと、ミコトに、無理してない？と顔を覗き込まれた。
「ミコト、」
「ん？」
「姉さんの時は、系さんは怖いくらい冷静だったんだ。私はその逆だった。」
「・・・・・、」
「でも、今は、8年間探し続けた敵の姿が、すぐそこまで見えてる。」
「・・・・・、」
「系さんが冷静になれないのは、わかる。だけど、
‟このチャンスを逃したら、もう捕まえられない気がするの、‟
ミコトは、私の背中をバシっと叩いて、
無理はダメだよ。と一言。
ミコト。
ありがとう。
でもね、不思議なんだ。
今は、
-------------怖いくらいに自分が冷静なの、
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いろは(プロフ) - 青龍 葵さん» 温かいお言葉ありがとうございます。ドラマついに終わってしまいましたね、、この作品もラストスパートです。最後まで読んで頂けたら嬉しいです！ (2018年3月17日 8時) (
レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - あっという間にドラマ終わっちゃいましたが、どのような最後（完結）になるんだろう？姉からの手紙を読んで気を失ったのかな？とか思いながら、まだまだ完結は先かと思いますが無理のない程度で頑張って下さい！更新、楽しみにしてますｗ (2018年3月17日 3時) (レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - りなさん» ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！最後まで頑張るので、また見に来て下さい(^^) (2018年3月5日 0時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
りな - うわーー！！！夢主のせつない気持ちがすごく丁寧に書かれていてとても心が折れ締め付けられる思いです。。。これからどうなるのかとても気になります！更新大変ですが頑張ってください！！ (2018年3月5日 0時) (レス) id: 8a0990f49a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いろは
| 作成日時：2018年3月4日 22時
