Lemon

○お誘い ページ11

episode4...お誘い









あの恥ずかしくも泣いてしまった日から、
１か月、玄師くんに用事があり、

連絡をとったら、
ご飯行こうという流れに、



この間は、ごめん、とみっともなく泣いたことを謝ると、



大丈夫、と笑って、




そっと頭を撫でてくれる。




あぁ、たぶん、




この人のこの手に、
私、酷く安心してるんだなぁ、と思う。







落ちつく、そして、









「玄師くんって、」



「うん？」



「魔法使いみたいだよね。」









そういうと、
え、何見た目？と彼は笑った。









「あ、アンビリーバーズ発売おめでとう。」


「うん、ありがとう。」


「めちゃくちゃ気に入って鬼リピしてます。」


「ありがとう(笑)」


「すごい、好き。」


「ありがとう。やめて、照れる。(笑)」


「うん、なんか、」


「？？」


「最近、」


「？？」


「ちょっと、寂しくてね。」


「？？何が？」


「玄師くん、有名人だから、」


「ちょっと待って、Aの方が有名でしょ！」


「いや、そうじゃなくて、売れてきて嬉しいなって、想う反面、ちょっと寂しいって思う、ファン心理ってやつですよ。」


「・・・・あぁ、」









玄師くんは、そういうこと、と笑って、
私の頭を撫でる。





「俺にとって、Aは、雲の上の存在だったけど、今は、こうやって触れられるし、話ができる。」


「うん？」


「有名になって、よかった。」


「何それ///」


「愛の告白？」


「な///ばかー！」


「かわいい。」









って笑う玄師くんに、



からかわないで、というと、



うん、って彼は、









微笑んだ。

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