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「先行ってますね。」


「あぁ。」




門の前でいつものように降ろされて、
先にUDIに入る。


ていうか、一緒に住んでるのバレちゃったら、もうこういう工作いらないんだけどね。






上に上がると、ソファで夕子さんとロクが寝転がっていた。






「おはようございます。大丈夫ですか・・・?」


「誰よー私にこんな飲ませたの・・・。」


「夕子さん、水飲んで、水!」


「んー・・・。」







夕子さんとロクに水を渡すと、
パソコンがメールの通知を告げた。








「ん?青森医大から・・・鈴木果歩さんの・・・」


「おう。」








後から入ってきた中堂さんは、東海林さんを見て、
大丈夫か?と優しく声をかける。



どうしちゃったんだ、この人は、









「あ、中堂さん。」


「ん?」


「これ・・・。」






画面を指差すと、
中堂さんは、顔を歪めた。








「ドライ・ドローニングか。」


「エベック反射ですね・・・。」









(発見地点で・・・殺された・・・・?)









「誰に・・・、」


「出てくる。」


「・・・どこ、行くんですか。」


「大丈夫だ。心配すんな。」






中堂さんは、私の頭をまた撫でて、
UDIを出て行った。









ミコトが来て、肺のCTを確認する。






「これ、ドライドローニングだよね。」


「うん。」


「エベック反射ってことは、入水地点から発見地点まで泳いでいくのは無理。」


「じゃぁ、入水地点での目撃証言は・・・。」


「嘘?まじか・・・。」


「いえ、私、直接目撃者のおじいさんから話を聞きましたが、とてもじゃないけど、ウソを言ってるようには思えませんでした。」


「じゃぁ・・・。」


「・・・・・目撃された女性は、足からストンと落ちるように入水している。」


「え、それって・・・。」


「自 殺を偽装するために彼女のフリをして落ちた人物がいる。」









それを聞いたミコトは、立ち上がった。




「ねぇ、中堂さんは、」


「誰かに会いに行くって・・・、」


「鈴木さんの携帯番号、解剖承諾書に書いてあったよね?」


「・・・・・やっぱ、止めるべきだったかな。」


「A・・・・?」


「ごめん、ミコト。後で説明する。急ごう。」









わかってた。

何しようとしてたかなんて薄々。





でも、信じたかったの、


貴方が優しい顔で笑って、


私の頭を撫でるから、









信じたかったの、

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設定タグ:アンナチュラル , 中堂系 , ドラマ   
作品ジャンル:恋愛
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いろは(プロフ) - ハナさん» わかりました! (2021年1月7日 14時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - ここではなんですので、ボードに書いていいですか……? (2021年1月7日 14時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - ハナさん» 大丈夫です! (2021年1月7日 14時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - いろはさん» 質問大丈夫ですか? (2021年1月7日 14時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - あームさん» ありがとうございます!嬉しいです(^^)頑張るのでまた、読んでやって下さい! (2018年2月20日 18時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いろは | 作成日時:2018年2月15日 18時

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