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「あー酒くせぇ、クソが。」


「あ、中堂さん、私片付けますよ。」


「ヘルプどころか、クソの役にも立たねぇこいつら。手間かけやがって、」


「いいからー私やります。」


「チッ。」






そんな私たちのやりとりを、見ながら、
ミコトが、「あ、絵本だー。」




と中堂さんの部屋にあった絵本を手に取った。






(あ、それ・・・。)






「この絵本読んでもいいですかー?弟によく読んであげたんですよねぇ。」


「あぁ、好きにしろ。」


「こうじや・・・ゆきさん・・・・。」


「知らないだろ、マイナーだからな。」









その絵本のことを話す系さんの声色はどこか、優しくて、






「俺には、よくわからん、いい絵本かどうか、そいつに才能があったのか、なかったのか、」







そして、儚い顔で、そう言った。







私は、ただ、黙って見ていることしかできなかった。









「中堂さん・・・A・・・・。」


「ん?」


「何か、何かできることがあれば・・・法医学者として何かできることがあれば・・・。」







そのミコトの問いで、私は、確信した。









(あぁ多分、ミコトは・・・・私たちの‟秘密‟に気付いている・・・。)








「今、やってる。」








そう言った中堂さんの顔は凄く優しい顔だった。









「そうですね。」


「ミコト、無理しなくていいからね。」


「Aも、ありがとう。」








こうして、夜が更けていく、

ひらすらプルテウス幼生を数え、




気が付けば、朝日が昇っていた。

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設定タグ:アンナチュラル , 中堂系 , ドラマ   
作品ジャンル:恋愛
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いろは(プロフ) - ハナさん» わかりました! (2021年1月7日 14時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - ここではなんですので、ボードに書いていいですか……? (2021年1月7日 14時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - ハナさん» 大丈夫です! (2021年1月7日 14時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - いろはさん» 質問大丈夫ですか? (2021年1月7日 14時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - あームさん» ありがとうございます!嬉しいです(^^)頑張るのでまた、読んでやって下さい! (2018年2月20日 18時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いろは | 作成日時:2018年2月15日 18時

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