檸檬 ２

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1人、事務所に残り、
パソコンの画面を見ては、ため息をつく、



珍しくいない中堂さんの隙を見て、
そのメール画面を開くが、


頭が痛くなるばかりだ。






‟I want you to think again. Can you come back to me?‟






姉さんの事件が解決して、私が日本にいる意味がなくなったら・・・、








その時は、









「・・・・・こんなんじゃ、ダメだよね・・・、」









頭を抱えていると、事務所の前の廊下をミコトが通った。



あ、やばい。まだ残ってたんだ。

すると、反対側から中堂さんが歩いてくる姿も見える。




急いでパソコンを消すと、机の下に潜り込んだ。









「中堂さーん、あの町田三郎さんのご遺体について、見落としがないか、見てもらえませんか・・・？」







ミコトの声が聞こえる。

あ、やっぱり、まだ気にしてたんだ。







そう思うと、中堂さんは、







「銃創の件は、俺でも間違える傷だ。」






と優しくそう言った。






「フォローありがとうございます。でも、お願いします。」


「あまり、気にするな。Aは、海外での解剖経験がほとんどだ。銃創の傷は海外では、珍しくない。」


「そうなんですけどね・・・。」


「Aが気付いてたのに、言わなかったのが悪い、三澄は、気にするな。」









わかっちゃいるけど、中堂さんにストレートにそう言われると、
正直、心がボロボロになる。


そうだよね、そうなんだよ。友達だからって、そこに切り込めなかった、私が悪い。








はぁ、深いため息が漏れるのがわかった。

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