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夕暮れ時、UDIから帰ろうとすると、ミコトとばったり遭遇した。
「あれ、中堂さんは?」
「あーうん、わかんない。」
「一緒に帰らないの?」
「んーいつも一緒じゃないしねー。」
「そっか、あ、今日、ごめんね、うちの母さんが。」
「あーううん、ミコトも大変だねー。」
「何か、気にしてるみたい、彼氏と別れたこと。」
「あー・・・そっかそっか、そうだね。」
「Aはさ、」
「うん、」
「中堂さんのこと・・・・、」
好きなの?
そう言われて、一瞬身構えるが、すぐにううん、と否定した。
「え、ほんとに!?ほんとに、何もないの?」
「うん、だってねぇ、お姉ちゃんの彼氏だよ?」
「あ、そうか、そうだよね。ごめん。」
「ううん、ミコト、もしかして、中堂さんに惚れた?」
そういうと、ミコトは、は?という顔をして私を見上げた。
「え、何で?何それ、それは、ない。」
「はははは(笑)え、そこまで否定する?」
「そりゃ、事件について、何か手伝えることはないかな、って思うけど、惚れるとか、そういう感情は一切ない!!」
「そっか、そっか、」
それを聞いて、どこか、自分が安心しているのがわかる。
そんな私を見透かすように、ミコトは笑った。
「でもさ、」
「??」
「Aは、違うよね?」
「・・・・。」
「大事に、想ってるでしょ?」
そう言われて、もう一度否定しようと思うが、
ミコトの前では、ウソをついても、見透かされる気がした。
「うん、大事。でも、死んだ人には・・・・
敵わないや、
そういうと、ミコトは、何も言わずに、飲み行くか、と私の背中を押した。
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いろは(プロフ) - ハナさん» わかりました! (2021年1月7日 14時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - ここではなんですので、ボードに書いていいですか……? (2021年1月7日 14時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - ハナさん» 大丈夫です! (2021年1月7日 14時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - いろはさん» 質問大丈夫ですか? (2021年1月7日 14時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - あームさん» ありがとうございます!嬉しいです(^^)頑張るのでまた、読んでやって下さい! (2018年2月20日 18時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いろは | 作成日時:2018年2月15日 18時