檸檬 ２

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「夕子さん、ロクのお父さん来たって本当ですか？」


「あーうん、何か、かんじわるーいおじさんだった。」





昨日、私がUDIを留守にしている間に、
9番の遺体について、事件性があると判断されたため、
毛利さんたちを呼んで説明をしたらしい。



そこで、生き残った11番目の男の存在を知る。

その男は、なんとロクの父親の大学病院に入院していることがわかった。







「えー。で、わざわざ、来たんですか？」


「そ、似てなかったよー。」


「私も見たかったなー。」








ご遺体のデンタルデータを整理しながら、
話をしていると、毛利さんの相棒である向島さんと会議が始まる。





事件の可能性も含め、協議していると、
見知った顔を廊下に見つけた。








「あ、ごめん、」








廊下に出ると、そこにはニコニコと笑う南雲の姿が、








「ちょ、何やってんの？」


「Aさん、ご無沙汰してます。」


「あぁ、うん。で、何しに来たの？」


「別件でございますよ。ご遺族からのお願いでここへ。」


「？？あぁ、そう。」









事務所には、毛利さんとミコトの母、そして南雲が集まって、
別の話が始まっていた。









どうやら、火元のスナックの亭主だった方のご遺族が、
訴訟を起こしたいとのこと、






あぁ、それで、ミコトのお母さんね。








「Aちゃん！久しぶりねー。」


「お久しぶりです！おばさんも大変ですねー。」


「まぁ、仕事だからね！それよりー！」


「？？」


「Aちゃん、木林さんと知り合い？？」


「え？？」


「さっき仲良さそうに話してたから。」


「あぁ、えぇ、まぁ。」


「紹介してやってよーミコトってばー・・・









おばさんの暴走に、ミコトは、呆れながら、
おばさんを引っ張って、外に連れ出す。





もしかして、彼氏と別れたこと、気にしてんのかな・・・？

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