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解剖室では、多くの焼死体と共に、
警察の鑑識も来ていて、


人が解剖室の外まで溢れている。






夕子さんが、ロクに焼死体の特徴など、
扱い方について説明する横で、


次々とご遺体が開けられていた。






「1番さん、高度焼損、全身が4度の火傷。」


「2番。器官が煤の吸引でクソ真っ黒だ。」


「4番さん。骨盤が前方が狭いハート型・・・男性ですね。」









3人の解剖医により、日が暮れる頃には、半分の5体が終わっていた。




そして、翌日。






3班に分かれているため、次々とご遺体の解剖が終わっていく、


私が10番の解剖をしている途中で、
ミコトが、9番目のご遺体の異変に気付いた。









「焼死するより前に、後頭部を殴られた可能性がある・・・、」









ミコトの発言にそこにいる全員の動きが止まった。








無事、10体の解剖をすませ、
私は、手袋とマスクを外す。





「いやー…御見それしました。」






夕子さんの言葉に振り返ると、
ロクが、俺も途中、何度も市ノ瀬さんの方、見ちゃいました。と零す。







「え?何ですか、急に(笑)」


「凄いよ、ほとんど1人でやってた。なのに正確でスピーディ、頭上がんないわ。」


「いやー中堂班には、4体もやってもらっちゃいましたもん・・・まだまだです。」


「それでも、Aひとりで、3体も解剖するなんて、私たち三澄班だって3体だったのに・・・、」


「ほら、三澄班は、例の9番さんがいましたから、それに、数は関係ないです。」









と言って、その場を去る。

その姿に、夕子さんは、ロクと顔を見合わせた。









「ねぇ、Aなんかあった?」


「・・・・さぁ、元気ないみたいですね・・・、」









去っていく私の後ろ姿を見ながら、
六郎は、ぽつりとこぼした。









「でも、流石だな・・・。本当に、惚れ惚れしちゃいました。」


「あ、二股。」


「違いますっ!!////////」

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設定タグ:アンナチュラル , 中堂系 , ドラマ   
作品ジャンル:恋愛
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いろは(プロフ) - ハナさん» わかりました! (2021年1月7日 14時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - ここではなんですので、ボードに書いていいですか……? (2021年1月7日 14時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - ハナさん» 大丈夫です! (2021年1月7日 14時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - いろはさん» 質問大丈夫ですか? (2021年1月7日 14時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - あームさん» ありがとうございます!嬉しいです(^^)頑張るのでまた、読んでやって下さい! (2018年2月20日 18時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いろは | 作成日時:2018年2月15日 18時

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