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翌日、泣きはらした目のまま、
UDIの事務所に入る。



少し元気のないミコトに、




「おはよー。」



と言うと、



ミコトもおはよ、と返すが、
お互い、何だか昨日のことを引きずっているようだった。







所長室から出てくる中堂さんに、
2人で、「おはよーございます。」と挨拶すると、



中堂さんは、私の顔を見て、
あれは?と言う。







「うん、持ってきた。」







不思議そうな顔をするミコトのデスクに、


私は一枚の写真を置く。








「何だと思う?」


「・・・・何これ?口内炎?金魚みたいな・・・・」





自分で言ったその言葉にミコトは、ハッとして、
私と中堂さんを交互に見つめた。






「8年前の事件の・・・・?」


「あぁ。」


「姉さんの・・・・糀谷夕希子の遺体の口の中。」


「次に見たのが、その4年後の別の遺体。3体目は半年前。どれも若い女の遺体で殺しの手口はバラバラ。

3人に接点はなく、共通しているのが口の中の赤い金魚だけ。犯人はまだ、どこかで反抗を続けていると考えている。」



「まぁ、それで関東圏で出る10代〜30代の女性の遺体を調べてるって訳。毎月数も多いし、実は手一杯なんだよね。」


「協力しろ。散々協力させられた。少しは返せ。」


「はっ・・・・了解。」


「ふふ、系さん素直じゃないんだからー。」


「うるさい!」


「ふたりとも!」


「「??」」









「話してくれて、ありがとう。」









深々と頭を下げるミコトに、

ううん、とこちらこそ、お願いします。と深々と私も頭を下げた。









ミコトがいなくなった事務所で2人きりになる。






ついに、言っちゃったね。と言うと、
中堂さんは、これでいい。と笑った。









「それより、昨日寝てないだろ。」


「え、・・・・バレました?」


「目の下の隈、酷いぞ。」


「泣きはらしたから大丈夫かと思ったのに、」


「一晩中泣いたのか・・・・?」


「・・・・うん。」








素直にうなずくと、中堂さんは、苦笑いをこぼし、
私のことを抱きしめる。









「俺は、お前を、泣かせてばっかりだな。」









その言葉の本当の意味を、

今の私は、









まだ、知らない。

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設定タグ:アンナチュラル , 中堂系 , ドラマ   
作品ジャンル:恋愛
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いろは(プロフ) - ハナさん» わかりました! (2021年1月7日 14時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - ここではなんですので、ボードに書いていいですか……? (2021年1月7日 14時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - ハナさん» 大丈夫です! (2021年1月7日 14時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - いろはさん» 質問大丈夫ですか? (2021年1月7日 14時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - あームさん» ありがとうございます!嬉しいです(^^)頑張るのでまた、読んでやって下さい! (2018年2月20日 18時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いろは | 作成日時:2018年2月15日 18時

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