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「最近、外に連れ出してくれなかったくせに〜今回はいいんですか〜。」
「うるさい。黙ってついてこい!」
「えー・・・。」
肩が完治したからなのか、
いつになく着いてこいなどと、積極的な中堂さんに、
疑問が浮かぶが、その答えはすぐにわかった。
「ははーん。なるほどねー。」
「うるさい、行くぞ!」
着いた所は、明邦大で長い渡り廊下では、
何カ月かぶりに、坂本さんと中堂さんが顔を合わせていた。
「よく・・・・来れたね。」
沈黙を破ったのは坂本さんで、
呆れるような怯えるような表情でたたずむ彼を前に、
中堂さんは、ポケットに手を入れて堂々たる風格だ。
「どの面下げて来たんですか?」
坂本さんも、負けてないが、
中堂さんは、淡々と要件を言った。
「借りたいものがある。三澄から聞いてるだろう。」
「ま、聞いてますけども・・・。」
「さっさとイノベーション研究室に案内しろ。」
「中堂さん・・・・頼み方ってもんがあるでしょうよ。」
中堂さんが坂本さんの方に少しずつ歩み寄ると、
やっぱり、怖かったのであろう。
ビビったように柱の陰に隠れ、
慌てた様子だ。
その様子を見て、またイライラした中堂さんが、
デカい声で、
「クソ!!いちいちビビるな!!」
と怒鳴る。
あーこりゃ、堂々巡りってやつですわな。
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いろは(プロフ) - ハナさん» わかりました! (2021年1月7日 14時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - ここではなんですので、ボードに書いていいですか……? (2021年1月7日 14時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - ハナさん» 大丈夫です! (2021年1月7日 14時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - いろはさん» 質問大丈夫ですか? (2021年1月7日 14時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - あームさん» ありがとうございます!嬉しいです(^^)頑張るのでまた、読んでやって下さい! (2018年2月20日 18時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いろは | 作成日時:2018年2月15日 18時