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次の日。
「早速、白井くん!」
と嬉しそうなミコトの一言から事件は始まった。
「男・・・?新しい彼氏?」
「え、ウソ!ミコト、まじ!?」
と夕子さんと私が身を乗り出して、ミコトに聞く。
ロクも気になったようで後ろを振り返った。
「法医学に興味がある高校1年生。」
「なんだ、高校生か〜・・・。」
「つまらん。」
「もう、なんでもいいでしょ!」
「ロク〜ほっとしたでしょー。」
と小声でロクをつっつくとロクは、
「ば、ちょ、なんもないですっ!///」
と顔を赤くした。
ミコトが突然その白井くんから送られてきたURLをクリックする。
動画が流れ始め、
変なパプリカの殺人者Sと名乗る男が現れた。
「何これ・・・・。」
異様な雰囲気に、さっきまでの和やかな雰囲気は消え、
興味なさそうだった中堂さんも、顔をしかめる。
「いたずら・・・?」
「にしては、妙にリアルな死体だね。」
「あ、ねぇ、これ録画できる?」
「殺人実況、はい。」
ロクはすぐにPCで同じものを立ち上げて、
PCの画面に映し録画をする。
ミコトは画面に映し出されたパプリカに向けて電話をかけた。
UDIの事務所内に沈黙が走る。
電話の相手、白井くんならぬ、殺人者Sはミコトとの電話に平気で出た。
そして、スピーカーホンにし、ミコトへと挑戦状をたたきつけた。
『ここでM先生に問題です。Y君の死因は、なんでしょう?』
パプリカは、ミコトに視聴者数が10万人に達するまでに、
Y君の死因を特定することを要求した。
さもなくば、もう一人の人質Xを殺すと、
異様な光景に、唖然とするミコトに、
冷静な中堂さんが、
「通話を切れ、呼ぶな。ガキの遊びに構ってられるか。」
と言う。ミコトは戸惑いながら、画面の向こうのパプリカの顔をじっと見つめた。
『彼を見捨てるんですか・・・?』
どこか不安気な声の殺人者Sの要求に、
ついに折れてしまったミコトは、
勝負を受けることに、
呆れるように目をつむった中堂さん。
不安そうに見つめる夕子さんとロク。
そして、事件は、幕を開けた。
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いろは(プロフ) - ハナさん» わかりました! (2021年1月7日 14時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - ここではなんですので、ボードに書いていいですか……? (2021年1月7日 14時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - ハナさん» 大丈夫です! (2021年1月7日 14時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - いろはさん» 質問大丈夫ですか? (2021年1月7日 14時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - あームさん» ありがとうございます!嬉しいです(^^)頑張るのでまた、読んでやって下さい! (2018年2月20日 18時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いろは | 作成日時:2018年2月15日 18時