檸檬 ２

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「あ、電話だ。」




事務所で、所長と中堂さんと、
警視庁をなんとか乗り切り、一息ついていると、

ミコトから連絡が入る。





「え？うんうん、夕子さん、無事かー…よかったー…え？乗り込んだ？まじか。」


「乗り込む！？また、厄介なことに首突っ込んでるんじゃないでしょうね！！」





怒る所長を押さえ、
バイタルデータをゲットしたミコトが中堂さんと電話を代わって欲しいと言った。








「中堂さん。」


「なんだ？」


「ミコトが、バイタルデータの件で・・・。」


「もしもし・・・・・・・心拍数の上昇？」









ミコトと中堂さんが電話している後ろで、毛利さんと向島さんが何かを持ってきた。







「あれ、もしかして・・・。」


「ナイスタイミングだ。」









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「この端末・・・・ぶっ壊していいか？」


「「いや、ダメに決まってるでしょう。」」








こんなに綺麗に毛利さんと意見がかぶることなんて、
そうそうないと思うんだけどなぁ、




やっぱ、中堂さんだな。








「細川の遺族にお願いして借りてきたんですから。」


「二課はまだ気付いてないんで、こっそり！」


「ありがとうございます・・・。」


「こっちは？」


「夕子さんのです。あ、中堂さん、アレ使いましょ。」


「あぁ、言われなくてもな。」









中堂さんが準備したのは、
レントゲン写真。









「はい、下がって。」


「え？え？なになに？」


「毛利さん、放射能浴びちゃいますよー。」









毛利さんと向島さんは、出てきた写真に、驚きの声をあげる。









「ビンゴ、ですね。」

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