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系さんの電話が鳴る。
スマホの画面を見ながら、
彼は顔を歪めた。
(多分・・・・警察かな?)
私を心配してくれて、事情聴取も受けずに、
こちらに来てくれたのだろう。
「私は、大丈夫だから、系さん帰って休んで?」
そう言うと系さんは、一瞬難しい顔をしたが、
わかった、と呟いて、
病室を後にした。
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病院から出て警察へ向かうと、
事情聴取を受けていたミコトと遭遇する。
「事情聴取ですか?」
と声をかけられ、中堂は目も合わせずに、
「話すことはないんだがな、」
と呟く。
そのままサッと横を通ろうとすると、
ミコトが進路を塞ぐ素振りを見せたので、
中堂は立ち止まった。
「犯人・・・助かりました。」
「素人はダメだ。」
そういうと、中堂は、ミコトをかわしながら、
「刺す場所をわかっていない。」
平然とそう言い放った。
警察署の扉が開き、
走ってきた久部がミコトと中堂を見て、立ち止まる。
「Aをあんな目に合わせて・・・・何も思わないんですか・・・?」
ミコトの言葉に、中堂は足を一瞬止めるが、
返事をすることなくまた歩き始める。
すると、ミコトは、
「UDIラボをやめてください。」
と言った。
中堂は再び、足を止める。
「貴方がいると迷惑です。」
「誰に何を言われようとやめる気はない。」
「だったら、
糀谷夕希子さんの事件のことを話して?
貴方の気持ちを考えたり、遠慮するのが、クソ馬鹿馬鹿しくなりました。」
‟糀谷夕希子‟の名前に中堂は、一瞬目を見開き、
振り返って、ミコトを見た。
「さっさと解決して、永遠の問いに決着つけましょうよ。・・・・・同情なんてしない。絶対に。」
中堂はミコトを一瞬見つめるが、
また踵を返して、
「お前には、関係ない。」
と呟き、警察署の中へ入って行った。
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いろは(プロフ) - ハナさん» わかりました! (2021年1月7日 14時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - ここではなんですので、ボードに書いていいですか……? (2021年1月7日 14時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - ハナさん» 大丈夫です! (2021年1月7日 14時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - いろはさん» 質問大丈夫ですか? (2021年1月7日 14時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
いろは(プロフ) - あームさん» ありがとうございます!嬉しいです(^^)頑張るのでまた、読んでやって下さい! (2018年2月20日 18時) (レス) id: aef4d38a58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いろは | 作成日時:2018年2月15日 18時