檸檬 ２

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「では、司法解剖はお断りしましょう。司法解剖なら必ずどこかしらで解剖されます。」


「そうですね。調査法解剖を中心に、中堂さんは、三澄班のサポート。」


「は？」


「ひとつのご遺体に法医解剖医2人入れば、少しは時間の短縮になるでしょう。」


「いや、変わりゃしませんよ。」


「ふたり体制、私は賛成です。」





ミコトの肯定の言葉に、東海林は、
えー。いいのー？と呟いた。





「そういう体制でやってる所もあるんだよ。」


「では、第一執刀医を三澄さんで、ふたり体制！」


「俺は、賛成だとは言ってない。」


「中堂さんに選択権はありません。」


「クソっ！・・・何で行っちまったんだ、アイツはっ！！」







イライラをぶつけるかのように中堂は、
力任せに器具を洗う。



その言葉に、ミコト、東海林、久部の3人は、
顔を見合わせて、絶句した。

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