檸檬

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歓迎会という名の、
UDIラボの庭でBBQ。




「何で、こんなもの用意してあんの、」





と聞くと、
ミコトは、苦笑いをして、
所長の趣味、と言った。






「それでは、市ノ瀬さんがウチの一員になったということで乾杯！」






乾杯もすんで、
適当に肉を頬張っていると、
メガネのおじさんが横に座った。







「あ、先ほどは席をはずしてまして、臨床検査技師の坂本と言います。」


「？あーお願いします。市ノ瀬です。」


「私も、中堂班なので、これからよろしくお願いします。」


「？？あ、そうなんですかー・・・。って、え？」









所長にずんずん、詰め寄ると、流石の所長も目線を逸らす。



「どういうことですか、一人もいないって言うから、
わざわざアメリカから帰ってきたんですよ！！」


「それが、一人もいなかったんですけど・・・、まぁ、市ノ瀬さんにお願いした後、坂本さんが来まして・・・・まぁ、３ヶ月目ということです。」


(ということじゃねぇよ！)「そうですか、わかりました。まぁ、何人いても足りないくらいですけどね。」


「まぁ、そういうことです。市ノ瀬さん入れて、３人ですから、これで三澄班とも同じ人数ですし、」


「あぁ、まぁ、はい。わかりました。」







所長を軽くあしらって、
お肉を次々と入れていくと、
戸惑った顔で見られる。







「ロク。」


「？？」


「ロク！！」


「え・・・あの・・・僕ですか？」


「そうです！六郎くん！」


「あの・・何か・・？」(やっぱり、中堂さんとやり合うくらいだから、怖い人なんじゃ・・・)


「彼女いるの？」


「え？何ですか急に！///」


「歓迎会ってそういう話するもんでしょ？」


「いや、//いませんけど・・・///。」


「つまらん。」


(だいぶ、失礼だ・・・。)









ビールをがーっと流しこむと、
ミコトが隣に座った。









「ところでさー。」


「？？」


「中堂さんと知り合いだったのは、私的に、意外だったんだけど、」


「そうだね。私もここでまさか、ミコトと中堂さんが一緒に働いてるなんて思わなかったもん。」


「中堂さんの話聞かせて〜！」





と夕子さんはノリノリだ。

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