檸檬

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それから数日後、
桜小路さんが、罪を認めると言いだした。




「女ねー…。」


「失礼な理由だよね。」





夕子さんは、悔しそうだ。

女だからって馬鹿にされるのは、




「悔しいですね。」


「でしょー！！烏にもギャフンと言わせたかったのにー！！」


「それは一理ありますね。」


「あーこのままでいいのかー！！」


「まぁ、ミコトは諦めてないでしょうけどね。」









ミコトは、もう一度、凶器について調べ直すことにしたようだ。





変わってないよなぁ、本当。
熱くて、真っ直ぐで純粋で、









「いい強さだなぁ。」


「ん？何か、言った？」


「いいえー何もーあ、ミコト頼まれてたやつ。」


「ありがと、ごめんね、Aにもまた手伝わせちゃって、」


「いやいや、これくらいは朝飯前よ。」


「さすが、持つべきものはやはり友達！！」


「まーな。それじゃ、コンビニスイーツお願いしまーす！」


「くっ・・・背に腹は変えられない！！」


「ははは、まぁ無理しすぎないようにね。」


「うん、ありがと。」









書類を渡して戻ろうとすると、
ミコトが、あ。と私を呼び止める。







「ん？どした？」


「あの後、中堂さんと大丈夫だった？」


「え？あー…うん。特には。」


「怒られちゃったんだよね。実は。」


「？？」


「Aには言うな。って言われたんだけど、」









『あいつを巻き込むな。』


『すみませんでした。』


『・・・・・まぁ、無事でよかった。』


『・・・・・・・。』









「よっぽど大切にされてんだね。」


「・・・・・そんなんじゃないよ。」


「・・・・・・・・・？」


「そんなんじゃない。」









ミコトと別れてから、少しぼーっとする。

あーほんと、さっきのは嫌な言い方した。




しかし、怒るって何？

いや、心配はかけたけどさ、









「義妹だからなのか、」









事務所に戻って仕事すると、
慌てた様子のミコトと、
深刻そうな顔をしたロクが入ってきて中堂さんの前に立った。





話は、坂本さんのことのようだ。









坂本さんの件でお手上げ状態の中堂さん。


女じゃダメと言われたミコト。









「あ。」


「どうしたんです？」


「いいこと思いついた。」


「なんだ？」


「ミコトと中堂さん、協力しちゃいましょう。」

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