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深田side
キーンコーンカーンコーン
4時間目の授業終了のチャイムと同時に今朝パン屋で買ったサンドウィッチを取り出した。
「深田、今日もあの先輩と?」
『今日は約束してないから突撃訪問笑』
「頑張るねぇ」
「いってらっしゃ〜い」
『いってきまーす!』
そう言って1年1組の教室を飛び出した。
向かうのは2年1組。
Aちゃんのクラス。
『あ、紗椰先輩〜Aちゃんは?』
市「織山くんの学校案内、兼一緒にお昼。」
『え〜まじか〜』
市「どんまい」
『仕方ないから紗椰先輩で我慢します。屋上行きましょ。』
市「我慢とかどの口が言ってんだ?おい。」
『…ふみまふぇん。』
結構な強さで頬を抓られた。
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『2人、仲良いんですか?』
市「まぁ昨日なんかあったんだろうね。お互い名前呼びだった。」
『うわ〜俺背中押しちゃったかな。』
市「なんで?」
『昨日織山くんと会ったんすよ。で、Aちゃんは良い人ですよ〜的な事を。』
市「それで名前呼びまで行くとか、何があったんだろ〜笑」
『紗椰先輩は誰の味方なんですか!』
市「私はAの味方。あの子が幸せになれれば相手は誰だっていいの。」
『Aちゃーん俺じゃダメですか〜!』
むしゃくしゃして空に向かって叫んでみた。
市「うるさい。」
『すみません。』
市「…1番はあの人が居てくれる事なんだけどね。」
『だとしたら、俺にあの人の代わりは無理です。』
市「分かってる。だからどんな形でも幸せになってくれればいいの。
あれからA、ずっと寂しそうだから。
でも最近、ちょっと前のAっぽくなってきたよね。」
『確かに。』
市「織山くんのおかげかな笑」
『いやです。俺のおかげです。』
市「私はあんたに期待してるよ。頑張んな。」
『…はい。』
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ゆに。(プロフ) - とあちさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けるととても励みになります!更新頑張ります! (2021年10月2日 0時) (レス) id: d4814ef93e (このIDを非表示/違反報告)
とあち(プロフ) - とっても素敵です!(泣) もっともっと読みたいです!更新頑張ってください♪ 応援してます! (2021年10月1日 10時) (レス) id: eeea52000f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆに。 | 作成日時:2021年9月28日 14時