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「なぁなぁ、転校生くるらしいぜ!」


「この時期に?休み明けとかじゃなくて?」


「俺もよく分かんねぇけど、可愛い子かな〜」


「女なの?」


「知らねぇ。」


「なんだよ笑」


体育祭も終わり、また授業三昧かと思っていた高2の6月の頭。


教室の後ろでそんな話が聞こえた。


『私も今知ったんだけど転校生来るらしいよ。』


市「うん、私にも聞こえてた。」


彼女は私の幼なじみの市川 紗椰。


と言っても小さい島だから、保育園、小学校、中学校、高校と1つしかない。


だからこの高校の半数の人が幼なじみになってしまうのだ。


『こんな島に来るんだね。転校生とか。』


市「でも高校からは県外の留学生来てるし、まぁ無くはないんじゃない?」


この島の過疎化対策として、3年前から留学生制度を取り入れた。


現に幼なじみ以外の残りの半数は全員留学生だ。


『イケメンがいいな〜。』


市「深田くんみたいな?」


『あ〜。いやどちらかと言うと神秘的な感じの人の方が転校生っぽい。』


市「神秘的って何笑」


深田くんは、1つ年下の留学生で、色々あって仲良くしている。


キーンコーンカーンコーン


紗椰と話すために後ろに向けていた体を前向きに戻して、筆箱を鞄から取り出した。


先生「おはようございます。」


「先生!転校生来るってほんとですか?」


先生「え?あぁ。今紹介するから。焦るな。じゃ、入って。」


その声を合図に扉が開いた。


「なんだ女じゃねぇじゃん。」


ゆっくりと黒板の前に立ったのは


神秘的な男の子だった。

.→←ep.1 朝顔



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ゆに。(プロフ) - とあちさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けるととても励みになります!更新頑張ります! (2021年10月2日 0時) (レス) id: d4814ef93e (このIDを非表示/違反報告)
とあち(プロフ) - とっても素敵です!(泣) もっともっと読みたいです!更新頑張ってください♪ 応援してます! (2021年10月1日 10時) (レス) id: eeea52000f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆに。 | 作成日時:2021年9月28日 14時

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