【一撃男】オカルト少女と音速忍者。 (ページ8)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:50,693 hit

６お招きしましょうページ8

「……で？えーっと、なんちゃらエリックだっけ」

「音速のソニックだ！」

「お、おう。ソニックはAが気になったから家に遊びに行こうと思ったって訳か」

サイタマの家のフローリングにしんみりと正座しているジェノスくんと、苛立たしげに足を崩すソニック。
ただいまこの二人にはサイタマによるお説教が下されている。

サイタマによると、この間ソニックと戦ったことがあるそうで。
流石の音速もサイタマにはやはり敵わなかったらしい。それはそうよね、この人恐ろしく強いもの。

…それにしても、サイタマが居て助かった。次からは自宅でも気を抜かずに過ごすことにしようと心に決めた。

「遊びなどという浮わついた目的ではない。俺はAの実力を見極めようとしていた」

「……それは昨日聞いたわ…でも、普通は私の店の営業が終わってから来るでしょ」

そう言うと、ソニックはしばし考えて

「待ちきれないだろう」

とほざいた。見たところいい大人なんだから私の都合も考えてほしいところである。

「やはり危険人物…焼却します」

「まてまてまて。ジェノスは気が早い。じゃあ、こいつはAの知り合いなんだな？任せて大丈夫か」

「…私がまいた種だしね。不本意だけど引き取るわ………ソニック。部屋に来るくらいなら構わないけど………」

「勿論行く」

立ち上がりかけたジェノスくんをサイタマが手で制し私に訪ねる。
サイタマとジェノスくんはいい人だから迷惑かけられない、とりあえずソニックは私の部屋に呼ぶことにした。

ついでに言うとお腹もすいたし。焼けたトーストが私を待っているの。

「ふ……命拾いしたな、サイタマ。次会った時は必ずお前を倒す」

「……貴方のあらゆる関節固めて階段を引きずっていくわよ」

「くく、それは怖いな」

ふん、いざとなったら本当にキョンシーみたいにしてやるんだから。

「あれ…？あいつらってわりと仲良しなわけ？」

「Aさん、大丈夫でしょうか………」