【一撃男】オカルト少女と音速忍者。 (ページ7)

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５忍者とサイボーグと私ページ7

まずい。
今ここでソニックに見つかるのは確実にまずい、と思った。
というかまさか住んでるところを割り出されたのか。それは引っ越しを余儀なくされる。

私が家でやっている呪いは人に見られた瞬間効力を失うタイプだからなおさらだ。
もし家を割り出されていたらとんでもないことになる。
いや、でもまだソニックはサイタマとジェノスくんの仲良しさんっていう可能性が…！

「だから、この辺りにAという女は居ないかと聞いている！」

「それを知ってどうするつもりだ…貴様、先生が言っていた「音速のソニック(笑)」とやらだろう。先生以外にもストーカー行為を働くつもりか！」

駄目だ。これ完全に自宅の場所ばれてるし私が探されてる。
絶望を心にした瞬間ふらりと体が傾いて、その手が床に空いた穴を掠めて、瓦礫がひと欠片落ちて、

がらり。

「あっ」

そりゃあもう勢いよくソニックとジェノスくんが振り向いた。
私死んだな、と確信できた午前7時40分、セットしていたトースターが後ろでチーンとまぬけな音をたてた。

「A！？そこに居たのか、そこがお前の住処か！」

「やめろAさんが嫌がっているだろう！とっとと帰れ！」

「う……あ……」

やばい。カオスな争いが私の前に幕を開けようとしている。
そんなことになっては困るので、瞬時に私は全力で、普段上げない大声で叫んだ。

「さ、サイタマ助けて！！」

その瞬間サイタマの家の窓が開き、

「お前ら……朝からうるさい」

「なっ！A、うわっ」

「せ、先生！？っ！」

出てきたサイタマが二人の首根っこを掴んでぽいっと捨てた。
流石サイタマ。強い。

「助かった…サイタマ、今度アイス奢るから」

「あ、まじで？ラッキー」

さて。これからどうすればいいんだろう。