Please tell me**33 ページ35
「お願いします。自分の手でAの仏壇に線香をたてたいんです」
と言うとお義父さんは、
「当たり前だ。君はAの認めた旦那なんだから」
と言ってくれた。
頭を挙げるとお義父さんは泣きながら笑っていた。
「俺の娘だ。きっと旦那選びは成功している」
と言った。
それで俺も泣きそうになる。
けど堪える。
それから家のなかに入れてもらい、Aの仏壇の前に座る。
「A…」
仏壇にあるAの写真は綺麗な笑顔だった。
俺は、この笑顔が見れたらそれで幸せだったのに……
そんな事を思いながら手を合わせる。
「こっちが長男の夏希です。そしてこっちが長女の冬花です」
お茶を出してもらって、二人を紹介する。
「二人とも成長したな。夏希はお兄ちゃんになって、冬花はお姉ちゃんになってる。あんなに小さかったのに」
とお義父さんは言った。
お義母さんは優しく微笑んでいる。
この二人には良くしてもらってきた。
「１２年も会わせることが出来ずにすみませんでした」
「いいのよ。冬花ちゃんが悲しまない為にはこうするしかなかったものね。お母さんの事知ってどう思った？」
とお義母さんが冬花に聞いた。
冬花は少し考えて、
「お父さん達の吐いてくれた嘘は優しい嘘で、お母さんの事は学校でモテていたと言うことしか知らないけどこの家に来てなんだか納得した！」
と言って笑った冬花。
「父さん。教えてよ。お母さんと父さんの出逢い」
と夏希に言われ話す元々話すつもりだった為、Aの仏壇を見てから口を開いた。
「Aとの出逢いは学校で、廊下でたまたま見掛けたのがきっかけで、ぶつかったのが出逢いかな。ほぼ俺の一目惚れだった」
あの頃を思い出し、俺は思わず笑った。
*****
ようやく一番大事なシーンですよ…(笑)
今まで長かった(笑)
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木戸藍楽(プロフ) - 結衣さん» そうでしたか！大丈夫です！！わざわざありがとうございました！ (2015年12月19日 23時) (
レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - 木戸藍楽さん» こちらの手違いでした…汗 すみません!! (2015年12月19日 21時) (レス) id: 5d8cb54828 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 結衣さん» ありがとうございます！！Ａ……ですか？もしかすると目次ページの上にあるお名前にＡとされてませんか？違ったならどこからＡになってるのかお教えください… (2015年12月19日 13時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
結衣(プロフ) - めっちゃいい話ですネ!!あと、名前がずっとAになってるんですけど、どうしてでしょうか… (2015年12月19日 7時) (レス) id: 5d8cb54828 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 蒼浬さん» 44話は私も辛かったです(笑) 業くんの脆い面を上手く表現出来ているのか不安です……ありがとうございます！頑張ります！！ただ業くんが可哀想に思えてきてなかなか更新する勇気がないんです…(笑) (2015年12月15日 23時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木戸藍楽
| 作成日時：2015年11月27日 23時
