3. お願い ページ3
A「会いたかったよ、ルフィ」
私がそう言うと意味がわからない、
という表情で私をみるルフィ。
ルフィ「おれに…？」
今、私の目の前に。ルフィがいる。あの、ルフィがいるんだ。
ずっとずっと会いたかった……！！
ぐっと泣きそうになるのをこらえ、ルフィに近寄る。
A「ルフィ……私、あなたに話があって来たの」
ルフィ「何だ？話って」
ゾロ「なんだ、海軍が海賊に話だなんて」
ﾁｬｷっと刀を出す音がする。
ロロノア・ゾロか。威勢のいい人ね。
サンジ「おい、レディーに手ぇ出す気か、クソマリモ」
ゾロ「ああ？？」
ルフィ「おい、やめろ！話があるって言っただけじゃねぇか！」
じっとルフィが私を見つめ、ニコっと笑う。
ルフィ「なっ！」
A「ルフィ……」
やっぱり あなたは……。
ルフィ「おまえ悪いやつじゃなさそうだしな！」
A「……うん、ありがとう。ルフィ」
ルフィ「ししし！それにおまえ、どっかの国の姫なんだろ？」
A「え、姫？」
ルフィ「おう。あいつがそう言ってたぞ」
ルフィが私の後ろを指差す。
そう、黄猿の方向だ。
くるっとそっちの方を向くと少し顔を逸らす黄猿。
あんの おじい、変なこと吹き込んだな？？？
A「待って。私、姫なんかじゃないけど」
ルフィ「ん？そうなのか？」
サンジ「自分達にとってはって意味だろうな」
ナミ「海軍の姫ってこと？」
チョッパー「そうなのか？！！！」
ブルック「でも海軍大将を殴ってましたよ？ヨホホ！」
ゾロ「そういや、困ったことになったってあいつ、言ってたな」
フランキー「なんだ？訳アリの姫ってか？」
ん……？待って。何かみんな勘違いしてない？
A「あの、一応念のため言っておくけど
私………海軍じゃないよ？」
全員「？！！」
黄猿「そ〜なんだよねェ〜〜。彼女はただの一般人なんだよ」
ロビン「じゃあなぜ黄猿と……？」
A「それは……後で話すわ」
私はルフィの元へ歩を進めた。
私の人生において一番の願い。
叶えられるのはルフィ、あなたしかいない。
A「モンキー・D・ルフィ……。
あなたにお願いがあってきたの。
聞いてくれる？」
ルフィ「おう、なんだ。言ってみろ」
特に私を疑うこと無くそう言ってくれる。
ルフィ、お願い。私のワガママ聞いてくれる？
A「私を仲間にしてくれない？」
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作者名：えり | 作成日時：2022年9月16日 9時
