九十二話 ページ43
『じゃぁそろそろ帰りますね』
粗方占い終わり、もう流石に無いだろうとそう言うとクロコダイルさんは「もう帰るのか」と何故か寂しげな目をした。さっきまであんな素っ気なかったのにどうしたこの人、何があった
ちょっと困惑していると、クロコダイルさんは「俺の夢を知った以上タダでは返せねぇ」とニヒルな笑みを浮かべる。ファ、そんなの聞いてないです！
『後出しは卑怯じゃありません？』
ｸﾛｺ「何も傷つけるなんて言ってねぇだろ？夢を追う者同士話し合おうじゃねぇか。……それとも、それも金が必要か？」
『いえ、取りませんけども』
人生相談じゃあるまいし、と付け足すとクロコダイルさんは「ならいいじゃねぇか」ともう私が居座る前提の準備を始めた
ぽいぽい色んなところから出てくるお菓子といつの間にか準備されてる紅茶に驚きを隠せないのですが
ｸﾛｺ「俺の淹れた紅茶は不満か？」
『……おいひいれす』
悔しい、とても悔しいが美味しいと紅茶を飲むと、じゃぁ話し合うかと初めて心の底からの笑みを見せたクロコダイルさん。何がどうなって彼をこう接するに至らせたのか、自分でもわけわかめ
まぁでも高圧的な態度よりは幾分もマシかと開き直り、私はクロコダイルさんと夢について語り合った
その時知ったけど、海賊王という夢は今の時代傍にあるけど叶えると口にするのは子供みたいな子だけらしい。だから、それを真正面から肯定して、応援してくれる人なんていないとの事
上辺だけで言葉を連ねる人は多くいたらしい。彼は四十代らしく、嘘とホントの見分け方くらい着くと話していた。だからこそ、私の言葉には心底驚いたとも
ｸﾛｺ「……本当に惜しいな。ここまで話して楽になれるやつはそういない」
『へへ、そう言われると嬉しいです』
随分話し込んだからか、紅茶の入ったポットはもう温くなっていた。流石にそろそろ退室した方が良いのではとクロコダイルさんを見ると、懐中時計を確認して眉間に皺を寄せる
ｸﾛｺ「……そういえば、ちゃんとした自己紹介はまだだったか？俺はお前の名前を知らねぇ」
『あ、クロコダイルさんに名乗らせるだけ名乗らせたままですね』
めちゃくちゃ今更なことを言うと、クロコダイルさんは笑いつつ「許してやる」と頭を撫でてきた。おぉ、大人の余裕だ
で、Aですと名乗って改めてクロコダイルとお近づきになった私はやっとこさ帰ることに。また予定を空けると言われ、その時は軽くOKしたが……個人間で会うってことか！
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アンドゥ(プロフ) - 月巳 椿さん» コメントありがとうございます!!一気読みして頂けたんですか!?ひぇぇ、めちゃくちゃ幸せです……ほんとありがとうございます…(><) 家族構成はThe私の好みですね(*´∀｀*)ホーキンスには拗らせて欲しくて(まだ出ないけど) 更新頑張ります！ (2020年5月20日 0時) (
レス) id: cc45e2b03a (このIDを非表示/違反報告)
月巳 椿 - はじめまして！一気読みしましたが、レイリー&シャッキーの両親に、実兄がホーキンス…夢主ちゃんの誰(動物)からも好かれるけど、純粋だから…とにかくエモいてず。更新、頑張ってください！ (2020年5月19日 22時) (レス) id: 46b25a4fbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アンドゥ | 作成日時：2020年4月23日 16時
