九十話 ページ41
バンチ君に乗ってやってきたレインベース。お別れする時めちゃくちゃ見つめられたが、いつもだったら潔く見送ってくれるのでちょっとびっくりしちゃった
ﾀﾞｽﾞ「……あの亀、いつもああなのか？」
『なんだか今日は様子がおかしかったですね』
お腹でも壊したのかな、と思いつつダズさんに連れられて裏道を通りカジノの中へ。前と同じ通路を通ったけど、何度見ても水族館のような廊下は飽きないな……行き来合わせて三回目だけども
部屋の扉を開けると、左手にある鉤爪を手入れしているクロコダイルさんがソファに座っているのが見えた。ダズさんはそれを確認すると「ボス」と声をかける
ｸﾛｺ「よくやったMr.1。下がっていい」
ﾀﾞｽﾞ「御意。……終わる頃にまた来る」
『はい』
ポンと私の背中を軽く押して部屋に入れたダズさんは、そのまま部屋の扉を閉めて退室して行った。その様子を眺めてきたクロコダイルさんは「うちのものと仲良くなったようだな」と顔を若干顰める
『色々助けて頂いて、お世話になりまくってますね』
ｸﾛｺ「あれがわざわざ？ふむ……」
私の発言でなにか引っかかったのか、クロコダイルさんは少し考える素振りを見せたけどすぐにこちらへ向き直った。そして仕事の話に早変わり
前回とは違うアロマキャンドルを置いて準備を着々と進めていると、不意にクロコダイルさんが「いい話がある」と準備の手を止めてきた。聞くだけでもいいと言われ、じゃぁと聞く態勢へ
ｸﾛｺ「お前の占いの腕は十分実感した。お前の占いはよく当たる」
『お褒めに預かり光栄です』
ｸﾛｺ「……そこで、だ。お前には俺専属の占い師になってもらいたい。無論、報酬は弾む」
いい話というのは、報酬的に良い話だった模様。安定した収入を得られるという利点はあるけれど、私が島を出た意味はなくなるわけで
占いで食べれそうにないならバイトをするという選択肢が私にはある。収入面での利点は、私には無意味に等しかった
『申し訳ありませんけど』
ｸﾛｺ「……何故だ？もう予定があるか」
『一定の場所に留まれないんです、私』
ｸﾛｺ「ほぉ」
何故だ、とご最もな質問が飛んできたので説明を施した。自分の夢の為だと簡潔に述べると、クロコダイルさんはまるで嘲笑うようにくつくつ笑みを浮かべる
『可笑しい所ありました？』
ｸﾛｺ「いや、お前は夢を追う女なんだと思ってな」
『？』
言いたい事は分からないが、若干見下しているような感覚に顔に力が籠った。許すまじ…
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アンドゥ(プロフ) - 月巳 椿さん» コメントありがとうございます!!一気読みして頂けたんですか!?ひぇぇ、めちゃくちゃ幸せです……ほんとありがとうございます…(><) 家族構成はThe私の好みですね(*´∀｀*)ホーキンスには拗らせて欲しくて(まだ出ないけど) 更新頑張ります！ (2020年5月20日 0時) (
レス) id: cc45e2b03a (このIDを非表示/違反報告)
月巳 椿 - はじめまして！一気読みしましたが、レイリー&シャッキーの両親に、実兄がホーキンス…夢主ちゃんの誰(動物)からも好かれるけど、純粋だから…とにかくエモいてず。更新、頑張ってください！ (2020年5月19日 22時) (レス) id: 46b25a4fbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アンドゥ | 作成日時：2020年4月23日 16時
