八十三話 ページ34
占いの仕事を始めてから、レインベースとナノハナを行き来する日々が続いていた。ちなみに、カジノには行っていない。ああいうのはハマったら抜け出せないので、この緩い今が1番良いのだ
『……今日お客さん少ないな』
ナノハナからレインベースにバンチ君に乗ってやって来た私は、人が沢山通っていくのを見届けつつ小さく呟く。いつもならこの時間帯になったら一番忙しいのに
なんでだろうなぁと机に突っ伏していると、テントの幕を上げる時に擦れる音がした。お客さん！と喜んで顔を上げると、そこにはどっかで見たことあるような坊主頭の人が
『いらっしゃい。貴方は何を占いに？』
？「……仕事の依頼だ」
『？？？』
仕事の依頼を占うの？なにそれ？と呆けると「報酬を払うから出張して欲しい」との事だった。成程、そっち
今日はお客さんが少ないし大丈夫だと、まずはテントを畳むことから始める。お優しい依頼主はそれを手伝ってくれた。優しいお客さんだ！
『ありがとうございます。で、どこに行けば？』
？「こっちだ」
案内してくれるのか、人混みに飲まれぬ様私の手首を掴んでずんずん歩いていくお客さん。お客さんの顔つきが今どうなっているのかは分からないけど、人の波が妙に私たちを避けるからすごい顔してそう(偏見)
暫く歩き、見た事のある建物に着いた。それはここに来て初めに遊びに来たカジノだ
ここに占って欲しい人が居るのかぁと思いつつ、テント持ったまま行くのは流石に気が引けたので近くの荷物屋さんにお預かりしてもらったぞ……
？「裏道を通るから、別に預けなくともよかったが」
『そうなんですか？でも、裏道とは言えこんな凄いところにあれ持っていくのはちょっと……』
気が引けます、というとお客さんは「そうか」とそこまで気のなさそうな返事をして、またずんずん歩いていく
今思ったけど、荷物預け終わった瞬間から手首また握られてる？もう人波は少ないけど……ご好意って事で何も言わないでおこう
《地下》
『わぁ〜お……』
目的地に行く最中、まるで水族館の様な廊下を通り心底その美しさに見惚れた。まだ時間はあると言われ、滅多に来れない場所だからと私はガラスに手を付け水中を見つめる
上からは太陽の光が水中に差し、水面の輝きがキラキラと水中にも写っている。そんな中泳ぎ回る鰐っぽい子達はなんだろ……飼育でもされてるのかな……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 69人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アンドゥ(プロフ) - 月巳 椿さん» コメントありがとうございます!!一気読みして頂けたんですか!?ひぇぇ、めちゃくちゃ幸せです……ほんとありがとうございます…(><) 家族構成はThe私の好みですね(*´∀｀*)ホーキンスには拗らせて欲しくて(まだ出ないけど) 更新頑張ります！ (2020年5月20日 0時) (
レス) id: cc45e2b03a (このIDを非表示/違反報告)
月巳 椿 - はじめまして！一気読みしましたが、レイリー&シャッキーの両親に、実兄がホーキンス…夢主ちゃんの誰(動物)からも好かれるけど、純粋だから…とにかくエモいてず。更新、頑張ってください！ (2020年5月19日 22時) (レス) id: 46b25a4fbf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アンドゥ | 作成日時：2020年4月23日 16時
