七十六話 ページ27
ずっと不穏な気配がまとわり付いて、今日は占い出来る体調じゃないなと水晶を無心に磨いている。時折ため息が出てしまうけど、仕方ない
『……星は綺麗なのに』
夜も更け、空には星がこれでもかと煌めいていた。昼間の闇もは違う、心を浄化するような月夜。ふぅと息を吐き、気分転換でもしようと席を立った
『？』
不意に、手提げに入れた水晶がなんのエネルギーを使ったのか一瞬だけ黒く光った。そわりと嫌な予感だけが残って、私は深呼吸して前を見る
この不安を拭うには、元凶を見に行かなきゃ
《モビーディック号》
白ひげ海賊団の船にやってきた。見張りはいるけど、私の存在には気づいてない様子。そろそろっと船に乗り込んで、光を抑えつつサッチさんの元へ占いつつ歩き始めた
『……広過ぎない？なんでこんなに広いんですかね』
占いつつコソコソ歩いているも、流石に広過ぎて目的地に中々到着しない。げんなりし続ける訳にも行かないけど、あまりにも広すぎる
あとどれ位なのか占っていると、突然私の方を誰かが掴んだ。後ろから来られること多くないかと恐る恐る振り返ると、そこには酒場で働いていた時に来た人が
ﾏﾙｺ「あんた、ここで何してるんだよぃ」
『タイミングいい所に……ちょっと助けて下さい』
ﾏﾙｺ「は？」
サッチさんどこですかと聞くと、ジーッと私の顔を見て「あぁ、あの時の」と納得いった表情。どの時のかは知らないが、取り敢えずそうですと頷いておいた
ﾏﾙｺ「サッチが世話になったよィ。にしてもあんた、水晶なんて持って何やってたんだ？」
『サッチさんを探し回ってました』
ﾏﾙｺ「いや、それは分かったんだが……まぁいいか」
確かこっちだよぃ、と特徴的な語尾で話す人に、あぁやっと迷わなくて済むとちょこまかついて行く。いやぁ優しい人に見つけて貰ってよかった
ここだよぃ、と扉に手をかけた不思議な髪型の人は「この船に来たのは他の奴らには内緒に」と言って扉を開ける。まぁ、そうだよね。不法侵入だもんね!!
ｻｯﾁ「お前……っ！なんでこんなことするんだよ!!」
ﾃｨｰﾁ「なんで？仕方ねぇだろ！お前が……お前が俺の欲しい物を手に入れた！」
ｻｯﾁ「最っ悪な理由だなぁ畜生が!!」
部屋に入った瞬間泥沼な展開を見せられて、私も連れてきた人も一瞬固まった。ポカンとしていた口を閉じた頃には、喧嘩(？)してた人は別の扉から逃げている
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アンドゥ(プロフ) - 月巳 椿さん» コメントありがとうございます!!一気読みして頂けたんですか!?ひぇぇ、めちゃくちゃ幸せです……ほんとありがとうございます…(><) 家族構成はThe私の好みですね(*´∀｀*)ホーキンスには拗らせて欲しくて(まだ出ないけど) 更新頑張ります！ (2020年5月20日 0時) (
レス) id: cc45e2b03a (このIDを非表示/違反報告)
月巳 椿 - はじめまして！一気読みしましたが、レイリー&シャッキーの両親に、実兄がホーキンス…夢主ちゃんの誰(動物)からも好かれるけど、純粋だから…とにかくエモいてず。更新、頑張ってください！ (2020年5月19日 22時) (レス) id: 46b25a4fbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アンドゥ | 作成日時：2020年4月23日 16時
