七十五話 サッチside ページ26
ｻｯﾁ「なんか申し訳なかったなぁ」
自分の左掌で転がす悪魔の実を眺めつつ、二つの占い内容に俺は頭を抱えた。一つは悪魔の実、もう一つは俺自身のものだ
お見苦しい所をと言ったAちゃんは、お詫びに俺の運勢を占ってくれた。その内容も彼女的に嬉しいものではなかったようで、紙で記して尚「絶対に注意して下さい」と必死に懇願された
ｻｯﾁ「……死相、か」
右手に握られた占い内容の記された紙に目を移し、まだ船に戻る時間はあると近くのベンチに座って内容を深く読んでみる
《貴方の運勢》
《禍々しい殺意に襲われます。それも、とても身近な存在から。不吉な物しか映らなくて、これは貴方に外部からの死が迫っている暗示です》
《もし貴方がどんな攻撃も何とかできる力をお持ちなら、二人きりになる場面ではそれを使って欲しい。そして、なるべくなら三人以上で行動して下さい》
震えた文字で書かれた内容に、本当に俺は死が近づいていそうだなと妙に納得出来る。あの子が占いで嘘をつくような子ではない気がしたからだが、根拠はない
ｻｯﾁ「三人以上で行動なぁ……」
エースとかマルコとかか？と思いつつ、占いに沿おうとポケットに紙をしまい込む。ここはログが二日で溜まるから、明日またAちゃんに会いに行こう。……明日俺自由時間あるか？
ﾏﾙｺ「サッチ！お前いきなり帰ってきたと思ったらまた出ていって、びっくりしたよぃ！」
ｻｯﾁ「ごめんごめん！例の占い師見つけたからつい」
ﾏﾙｺ「あの占い師にあったのか！へぇ〜」
占ってもらおうかと悩むマルコに「滞在中に言っとけよ」と笑い悪魔の実を戻しに行った。身近って事は家族から出るかもしれないってことなのか？Aちゃんを疑いたくないが、家族も疑いたくないんだよなぁ……
悪魔の実をなおしてどうしたもんかとベッドに腰を下ろすと、コンコンと誰かが俺の部屋をノックした。なんだ？と声をかけるとティーチの声が聞こえてくる
ﾃｨｰﾁ「すまねぇなぁサッチ隊長！今日の夜話があるんだけど構わねぇか？」
ｻｯﾁ「おっ、大丈夫だぞ！」
突然のティーチの来訪にまさかなぁと思いつつ、疑いたくねぇと首を横に振って頬を叩いた。家族を疑うなんて事するな。あの子の占いの身近は、不慮の事故とかもあるかもしれねぇんだから
よっこいせと立ち上がると、俺は今日の晩飯の準備をする為腕を捲る。今日も美味い飯を作ってやらなきゃな!!
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 69人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アンドゥ(プロフ) - 月巳 椿さん» コメントありがとうございます!!一気読みして頂けたんですか!?ひぇぇ、めちゃくちゃ幸せです……ほんとありがとうございます…(><) 家族構成はThe私の好みですね(*´∀｀*)ホーキンスには拗らせて欲しくて(まだ出ないけど) 更新頑張ります！ (2020年5月20日 0時) (
レス) id: cc45e2b03a (このIDを非表示/違反報告)
月巳 椿 - はじめまして！一気読みしましたが、レイリー&シャッキーの両親に、実兄がホーキンス…夢主ちゃんの誰(動物)からも好かれるけど、純粋だから…とにかくエモいてず。更新、頑張ってください！ (2020年5月19日 22時) (レス) id: 46b25a4fbf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アンドゥ | 作成日時：2020年4月23日 16時
