魂抜かれます ページ23
『実は私、学生をしていまして…家を一日中開けるんですよね』
「「「「えっ???」」」」
『まぁ、そうなんですハハ』
空っぽになった皿を机の上に置いたまま話し始めると賑わっていただんらん空気はパタッと止んだ
『だからお留守番を頼みたいんです。土日と祝日はもちろん休みです!だいたい…5時半位には家に着きますよ』
「あ''ぁ?お前…学生だったのかァ!?」
『まぁ、あはは。お留守番頼んじゃっても??』
「もちろんだ!派手に待っておくぞ!」
「よもや、5時半か…今までがそうであっても、ちと心配だな、、、」
「俺が迎えに行く…」
『え?』
静まった空間にコップに入った氷が解けて鳴る涼しい音する
冨岡さんがさも同然のように言う顔を私達は穴が空くほど見つめた
ただ、私は「何言ってんですか?」という意味で見つめていたが、他の3人はなるほど、といった表情で見ていた
「冨岡!派手にいい案じゃねぇか!」
「うむ!だが冨岡だけじゃあ心配だ!俺が行こう!」
「まてまてェそんな事言い出したらどうせ宇髄もそーやって言い出すんだろォ…交代制にすりゃ良いじゃねぇか」
『いや待ってくださいよ!迎えだなんて申し訳ないです。今まで大丈夫だったから平気ですよ!』
「「「「いや、決定だ!!」」」」
半ば強制で作られたお迎えの約束は、申し訳ない中に嬉しさもあった。
『はぁ…じゃあ頼みますね!あ、、私が連絡を入れますからあそこにある固定電話を使ってください』
「よもや!電話とはなんだ!」
『離れたところにいてもお話ができるんです!これを取り外して上を耳に、下を口元に近づければ私の声が聞こえて話すことができます!』
「派手にすげぇな現代の技術は…」
『文明の利器ですね…放課が終わるのが4時ピッタリなのですぐに連絡します!必ず4時にです。それ以外に音が鳴ってもこの受話器は決して取らないですください!
最悪、、、』
「…最悪?」
『魂抜かれちゃいますよ…』
「魂だァ!?」
「なに!鬼か!?」
「やはり血気術が…」
『嘘ですよ( ˙-˙ )』
「「「「…おい」」」」
『ちょ、すいプッません!アッハッハッ!あまりにも真剣に聞くのでつい!』
魂を抜かれると聞いた途端血の気が引く音が聞こえた気がした。面白半分で言ったのにここまで反応してくれるとは、意外な一面が見れてとても嬉しかった。
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シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています (2021年12月12日 5時) (レス) id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
忘れん坊(プロフ) - nekonatsu6さん» 本当に感動しましたね!マスクがめっちゃ濡れてしまいました笑 (2020年11月1日 23時) (レス) id: fd773a5934 (このIDを非表示/違反報告)
忘れん坊(プロフ) - 春佳さん» 遅くなってしまい申し訳ないです!いつもありがとうございます! (2020年11月1日 23時) (レス) id: fd773a5934 (このIDを非表示/違反報告)
nekonatsu6(プロフ) - 私も映画見ましたよ!!めっちゃ泣きました。゚(゚´ω`゚)゚。タオル1枚はいりますね笑 何回でも見れます〜笑 (2020年10月26日 8時) (レス) id: d11df75cc6 (このIDを非表示/違反報告)
春佳(プロフ) - 頑張ってくださいね(^-^) (2020年10月4日 12時) (レス) id: cf3d4a170d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:忘れん坊 | 作成日時:2019年10月29日 0時