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朝餉ー煉獄sideー ページ22

「よもや!Aは朝が得意なのか!」



『あ、おはようございます煉獄さん!実はあまり得意じゃないんです(汗』



朝目覚めて階段をおりるとA朝餉のいい香りが漂ってきた。
台所を見ると一生懸命料理をするAと目が合い、慌てて声をかけてしまった



「そうなのか!なにか手伝うことはないか?」



『じゃあこの台拭きでテーブル…机を拭いてもらったらありがたいです』



「任せなさい!ちなみに何を作っているのだ?」



『魚を今焼いていて、あとお味噌汁と卵焼きと…簡単なものしか作ってないです!』



台拭きを貰うついでに覗いてみると
いい焼き色をした魚に、深みのある味噌汁。
四角い鍋で卵を器用にくるくると巻いていた


しばらくの間この様子が見れるとは
今までのご褒美と捉えれば至極の時間。
窓から差し込む朝日に照らされる黒い髪は
明るい気性とは逆に妖しさもある


「…綺麗だ






…………む?」





つい漏れてしまった





『どうしたんですか?』



「いや!何も言ってないぞ?」



どうやら聞こえていなかったようで、首を傾げていたがまた目線を元に戻した


もしこの言葉が聞こえていたら



もしこの言葉で気が少しでも揺らいでくれたら




少しでもこちらに思いを寄せてくれたなら


「Aよ、」



「なぁぁぁぁにが綺麗だ…だよ、煉獄さんよォ」



「う、宇髄!?冨岡達まで」



話しかけようとしたその時
妨げたのは宇髄だった
その後ろにはまだ寝ぼけ眼の冨岡、不死川
朦朧としている割にはしっかりとAを見ている



『あ!おはようございます!今煉獄さんが机を拭いてくれたのでどうぞ座って待っててください』



「おう!相変わらず派手にいい笑顔だな!」



「…おはよう」



「いい匂いがすんなァ楽しみだ」



段々と騒がしくなる中
机の上には人数分に作られた朝餉が並べられていく。



『さ、食べましょうか。また伝えなければいけないこともあるんです…色々お願いごとがあって』



「Aの頼み事ならなんでも聞くぞ!」



「遠慮なんぞするなよォ」



頂きますを全員で言い食べ始める
大人数で囲む食事はこんなにも美味しく感じるのか。
さっきは宇髄によって妨げられたが
そう急がなくても良い、
もっと距離を縮めて伝えるとしよう!

魂抜かれます→←アイツー不死川sideー



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シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています (2021年12月12日 5時) (レス) id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
忘れん坊(プロフ) - nekonatsu6さん» 本当に感動しましたね!マスクがめっちゃ濡れてしまいました笑 (2020年11月1日 23時) (レス) id: fd773a5934 (このIDを非表示/違反報告)
忘れん坊(プロフ) - 春佳さん» 遅くなってしまい申し訳ないです!いつもありがとうございます! (2020年11月1日 23時) (レス) id: fd773a5934 (このIDを非表示/違反報告)
nekonatsu6(プロフ) - 私も映画見ましたよ!!めっちゃ泣きました。゚(゚´ω`゚)゚。タオル1枚はいりますね笑 何回でも見れます〜笑 (2020年10月26日 8時) (レス) id: d11df75cc6 (このIDを非表示/違反報告)
春佳(プロフ) - 頑張ってくださいね(^-^) (2020年10月4日 12時) (レス) id: cf3d4a170d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:忘れん坊 | 作成日時:2019年10月29日 0時

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