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どいてよ ページ3

「A」ー!Aー!」

『なに、弥太郎』

「…疲れた」

『はぁ、、肩に乗っていいよ』

頭上を飛んでいた鎹鴉(弥太郎)が疲れたとかほざくから肩を貸してやるとくぁーとひと鳴きそのままウトウトしだした

他の鎹鴉と比べるとめちゃくちゃ甘ちゃん
義勇さんの鎹鴉見習って欲しい
あんなじいちゃんでヨボヨボのくせに仕事を全うしようと飛び回っている

ガチでヨボヨボすぎて無一郎さんを義勇と間違えて肩に止まってたけど

『ふぁー久しぶりだなこの感じ』


あの別れから休む間もなく行脚を続けようやくたどり着いた北海道は相変わらず肌を刺すような寒さに大山のような雪
町外れの山をのぼり少し開けたところに着いた
そこが私の実家、家族の墓がある

『ただいまお母さん、お父さん…無事帰ってきました』

墓の前に座り手を合わせた
返事は当たり前のようにない
雪が降る音のみが聞こえてきた
やっぱ東京とかあの辺の冬とはまた別格だね
前田さんに該当作って貰ってて良かった。なんか血眼になって作ってたけど、これがあるだけでも違う

ガタガタガタ


家の引き戸が古くなっているせいかなかなか開かない


『あ、ちょ、なんでぇ?そんな脆くなってるのかな』

左右に振ってみても、上下にガタガタ揺らしても動く気配がない

『もー寒いのに…???』

扉の向こうから確かな殺意
殺意は感じるが抑えている、、息を潜めているような

虎が林の中で獲物を狙っている

まさにその例えが合う

そして瞬時に分かったこと


『まずいっ!?!?』

「うぉぉらぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

こいつは強い


『…』

「追っ手か?ぶっ潰してや、、、る?その外套、尾形のか?」

何こいつ

『家主が留守のときを狙って忍び込んできた大きなネズミ…尾形って誰?状況が読めない』

疑問を疑問で返す形になったけど全く分からない
顔に大きな傷を負った男性が扉をぶち破ったところを先読みし避けた。
一応まだ一般人の可能性があるため刀は抜かなかったけど、素手では太刀打ちできなさそう

「や、家主ぃ?その証拠は」

『はぁ、私の名前は神凪 Aそこの墓に刻まれてる苗字と同じでしょ』

「墓を見てここに来た可能性だってあるだろ」

『も〜、なんでネズミにこんな釈明しなきゃ行けないんだ、、市役所行くでも近所の人に聞くでもすりゃいいじゃん。で、あなたの名前は?』

大柄な男性は相変わらず間合いをとりながら余裕そうに杉元佐一と名乗った


『とりあえず家からどいてよ』

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プスメラウィッチ(プロフ) - 初めまして、更新楽しみに待ってます。 (1月29日 9時) (レス) @page11 id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:忘れん坊 | 作成日時:2022年1月31日 1時

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