第二十三話 ページ27
海に放った謎の二人が顔を出す。
二人がこちらに顔を向けると、ルフィは当然の疑問をぶつける。
ルフィ「__で？お前ら何だったんだ？」
この質問に彼らは答える気はなかったようで、これに対する返答はなかった。
だが、彼らは私達が海賊ならば、‟我が社”には関係があるなどと言っていた。
自分達の素性を明かさない、我が社、海賊ならば関係がある・・・。
彼らは秘密組織の一員みたいなものだろうか。海賊ならば関係があるという発言から見て、おそらく賞金稼ぎの類だろう。
少々面倒だが、今すぐ襲ってはこないだろうし、多少泳がせても問題はなさそうだ。一旦放置しておこう。
思考を巡らせているうちに、何処に行くのか知らないが、彼らは海の向こうへと去って行った。
また会おう、このクジラはいつか頂く、と言い残して。
でもまあ何処かに行ってくれたら好都合。面倒事が少なく済む。
ところで、彼らはこのクジラはいつか頂くと言っていたが、大丈夫だろうか。
この疑問を抱くのは私だけではないようで。
ナミ「いいの？放っておいて。またこのクジラ狙われるわよ。」
ロッカス「あいつらを捕えた所で、また別のゴロツキがやってくるだけだ。」
これだけ大きなクジラを捕えたら、町の2，3年分の食料にはなる。狙われるのも当然か。
サンジ「しかし50年もこの岬でね。まだその仲間の帰りを信じてんのか。」
ルフィ「ずいぶん待たせるんだなー、その海賊達も。」
ルフィのこの考えは、私にはまるで理解できなかった。その海賊達が帰ってくることはあろうか。
なぜそんな考えに至るのか不思議で仕方ない。
サンジ「バーカ、ここは‟
A「これはサンジと同意見かな。2,3年で戻るって言ったのに50年も帰らないなんて、もう明らかじゃん。」
サンジ「あァ、死んでんだよ。いつまで待とうが帰って来やしねェ・・・・・・！！」
そう、これが事実。これが現実。認めようが認めまいが、結局それは変わらない。
人間の理想なんて現実とはかけ離れた、ただの願望にすぎない。
だから私は、理想を抱くのをやめた。
この世に絶対なんてものは存在しない。あまり信用しすぎない方が良い。
過剰な信用は、後に自身を苦しめることがある。今、目の前にある現実だけを見て生きるのが一番楽だ。
‟そんな生き方つまんない”って昔言われたっけ。
今では懐かしく、苦い記憶。
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うさな - めっっちゃ続き気になります！受験頑張ってくださいね！ (4月28日 13時) (
レス) @page32 id: 8b6881ee90 (このIDを非表示/違反報告)
チョコミルク - 初めてのコメント…！来てくれたんですね！ありがとうございます！！めっちゃ嬉しいです(泣)かなり暗い話ではありますが、これからもお付き合いいただけると嬉しいです。私も最近忙しいですが、できるだけ更新するように頑張るのでよろしくお願いします！！ (2023年4月28日 23時) (レス) id: 3d73a86748 (このIDを非表示/違反報告)
ただのヲタク(プロフ) - いい作品ですね！更新頑張ってください~！ (2023年4月28日 23時) (レス) @page21 id: 106b50aefc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チョコミルク | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/remove.php
作成日時：2023年4月1日 0時
