six＊important ページ7
「っ！？きゃっ！」
いきなり扉が開き、驚いた女は後ろによろめき、尻餅をつく。
扉の方に目を向けると、緑髪の腹巻き男がそこに立っていた。
サンジ「てめェ！！なにレディを脅かしてんだ！！オロスぞ！！」
その後ろから、サンジが怒号を飛ばしながら緑髪の男を押しどけ、女に手を差し伸べる。
サンジ「立てますか？マドモア、」
パシッ！！
サンジ「えっ…」
乾いた音がその場に響いた。女が、差し伸べられたサンジの手を振り払ったのだ。
「一人で、立てますから……」
空気が凍る中、女は弱々しく口にすると、サンジの横を通り抜けようとする。
しかし、傷だらけの女を見放すようなことをサンジがするわけなかった。
サンジ「ちょっ、君！その怪我でどこに行くつもりだ！！？」
「っ……！あたしがどこへ行こうと、勝手ではないですか…！」
チョ「お前、疲労と傷が酷い状態なんだ！放っておけないよ！頼むから安静に…！」
「うるさいです……！こんなの、どうって事ないです……！あなた達には……！
“人間”には関係ありません…！！」
チョ「っ……、えっ…？」
チョッパーも含めた全員が、1つの“単語”に反応した。
【人間】。彼女も人間ではないか。と、誰しもが思った。
「こんなの…、どうって…、っ…、！」
しかし、確かな疲労と貧血のせいで視界がぼやけ、女はふらつき始める。
挙句には、止血された包帯からじわりと染みが広がっていくのが見えたのだ。
チョ「それ以上は本当に危険だ！！」
「ぅっ……！もう放っておいてくださいよ……！」
何を言おうと聞く耳を持たない彼女に、その場の全員が埒が明かないと悟った。しかし…
「っ……、！？」
チョ「ゾロ！？」
ナミ「あんた、女性に何してんのよ！！」
なんとゾロと呼ばれた緑髪の男が、腰に下げた刀の柄で女を気絶させたのだ。
ゾロ「……こうでもしねぇと、こいつ大人しくなんねぇだろ」
ゾロの一言に、誰も口出せなかった。下手をすれば、命に関わるかもしれなかったのだから。
ゾロ「ベッドに寝かせりゃあいいのか？」
チョ「あ、うん……」
チョッパーの一言を聞き、ゾロは面倒くさそうに女を抱えた。
.
「っ……ころ……て…ッ」
彼女の心の悲鳴は、誰に聞かれることなく、空気となって消えていった。
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ラッキーワンピースキャラ
ミホーク
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暮橋ルミ - ありがとうございます！！頑張ります！！ (2017年1月16日 23時) (
レス) id: 7bb132c70c (このIDを非表示/違反報告)
鬼夜狐(プロフ) - 更新頑張って… (2016年12月30日 12時) (レス) id: 4f432e9546 (このIDを非表示/違反報告)
暮橋ルミ(プロフ) - 面白いという嬉しい言葉を下さり、ありがとうございます！私も気づいてたはいたんですけど…ww (2016年8月8日 21時) (レス) id: d712e988df (このIDを非表示/違反報告)
ハニーミルク - おー！なんだか薄桜鬼みたいな感じで面白いです！頑張って下さい！ (2016年8月8日 19時) (レス) id: 5ae3306b8b (このIDを非表示/違反報告)
暮橋ルミ(プロフ) - リリさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2016年7月29日 1時) (レス) id: d712e988df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暮橋ルミ x他1人 | 作成日時：2016年7月25日 21時
