thirtyseven＊important ページ38
一方、突如姿を消したAは…。
千華「…皆さん、どうしているでしょう…」
“とある場所”で、麦わら海賊団の事を思いながら、空を仰いでいた。
千華「あたしの事はお忘れになって…海に、出てくれたでしょうか…」
麦わら海賊団に面とは向かわずの別れを告げた、その後。
行く場所も、帰れる宛も無く、Aは途方に暮れていた。
すると、森の中からAに近づく、怪しき人影が姿を現す。
？？「デモルズ島の、“千華桜様”…ですね？」
千華「ッ！？」
突然の言葉にAは肩を震わし、思わず立ち上がり、身構えた。
そこに居たのは、複数人の男だ。その男達は皆、赤い瞳を彼女に向けていた。
千華「……貴方、達は……」
Aがそう言えば、頭から足の下まで黒に包まれたスーツ姿の男が、一歩前へ出た。
？？「申し遅れました。わたくし、“レイム・ヴァンピール”と申します。以後、お見知りおきを」
右手を左胸につけ、丁寧な口調で深々とお辞儀をするレイムという男。
すると、Aの表情は、不安から憎悪に変わっていった。
千華「……あたしに、何のご用で…」
まるで、その場に居るのを我慢しているかのように拳を作り、Aはレイムに要件を聞く。
レイ「…ふッ……誤魔化そうとしても無駄ですよ？千華桜様…
さあ、わたくし達とご同行願います。
千華「……王」
レイ「貴女もご存知の筈でしょう。わたくし達の王の事を……」
千華「……ええ…ですが、それはこちらの国とさほど変わらないでしょう？」
そう言う彼女は目を細め、美しく微笑むが…。
瞳だけは、憎悪の色を灯していた。
千華「兎に角、今日はお引き取り下さい…貴方達にお会いしてから、とても機嫌が悪いのです…。
もしも、あたしの意見も無しに…無理矢理にでも、連れて行くのなら………
容赦致しませんよ？」
笑みは崩さず、しかし、明らかに低い声で威圧するA。
思わず後退ってしまう程の威圧に、レイム達は冷汗を掻く。
レイ「……ははッ…そんな、無理矢理などと…滅相もない。そんな手荒な事は致しません…ッ
貴女と会話しただけでも、充分な成果と言えるでしょう。今回はその言葉に従い、引き下がるとしましょう…
また、会える日を楽しみにしております…」
千華「もう……ッ、二度と来ないで下さい…」
後ろ姿に向かって彼女はそう言うが、レイム達は一度たりともこちらに顔を向ける事は無かった。
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ラッキーワンピースキャラ
ミホーク
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暮橋ルミ - ありがとうございます！！頑張ります！！ (2017年1月16日 23時) (
レス) id: 7bb132c70c (このIDを非表示/違反報告)
鬼夜狐(プロフ) - 更新頑張って… (2016年12月30日 12時) (レス) id: 4f432e9546 (このIDを非表示/違反報告)
暮橋ルミ(プロフ) - 面白いという嬉しい言葉を下さり、ありがとうございます！私も気づいてたはいたんですけど…ww (2016年8月8日 21時) (レス) id: d712e988df (このIDを非表示/違反報告)
ハニーミルク - おー！なんだか薄桜鬼みたいな感じで面白いです！頑張って下さい！ (2016年8月8日 19時) (レス) id: 5ae3306b8b (このIDを非表示/違反報告)
暮橋ルミ(プロフ) - リリさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2016年7月29日 1時) (レス) id: d712e988df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暮橋ルミ x他1人 | 作成日時：2016年7月25日 21時
